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ベトナム株 資産運用

ベトナム株の状況(3/18 先週ようやく100VND上がったら今週は2,000VND下落って…)

こんにちは、エムケーワイです。

ロシアのウクライナ侵攻から3週間が経過しました。両国の停戦協議は継続しており、フランスやドイツの首脳とプーチン大統領との電話会談も行われていますが、残念ながら未だ停戦には至っていません。ロシア軍の攻撃対象は軍事施設だけでなく学校や病院、多くの人々が避難している劇場といった民間施設にも及んでおり、最早無差別攻撃の様相を呈しています。このままでは民間人の犠牲者数が一気に増えることが予想されます。また、ウクライナからの避難民は1,000万人に迫っており、受け入れ先の混乱や衛生状態の懸念も増しています。

一方でロシア国営テレビの職員がニュース番組の生放送中にキャスターの後で反戦メッセージを掲げる事件があり、どんなに情報統制しても、ウクライナ侵攻に反対し、行動を起こすロシア国民が存在することが明らかになりました(この人たちの今後が心配ですが…)。また、西側諸国の経済制裁がじわじわと効いてくると、ロシア国民の間に厭戦気分が高まり、ウクライナ侵攻に疑問を抱く人が増える可能性があります。このような国民世論の高まりがロシア軍の撤退・停戦につながることを期待したいと思います。

では、ビナミルク株価の報告です。

1. 3月18日の終値

ビナミルク株価の今週末終値は76,000VNDで、先週末終値から2,000VND下落しました。テト明けもズルズル下がり続ける中、先週ようやく100VND上がったと思ったら、今週はその20倍の下落となり、再び購入以来最安値更新です。先週の上昇でそろそろ下げ止まるかと期待しましたが、それほど甘くはありませんでした。

週間の動きとしては、先週後半の良い流れを引き継ぐことができず、いきなり月曜日に77,000VND近くまで下落しました。火曜日、水曜日はなんとか77,000VNDを割り込まないように持ちこたえていましたが、木曜日は前日終値から上昇して始まりながら、最終的に77,000VNDを割り込んでしまいました(76,400VND)。金曜日も続落となり、終値は上記の通り76,000VNDとなりました。実は火曜日以降VN指数はじわじわと上昇していたので、ビナミルク株価の弱さが際立っています。どこまで下がり続けるのでしょうか!?

約定日(2020年8月19日)から3月18日までの株価とVND評価額の推移をグラフにすると下図のようになります。株価は左目盛、VND評価額は右目盛です。2020年9月25日までの株価は、無償割り当てによる調整はしていません。

先週のビナミルク株価の上昇(と言ってもわずか100VNDですが…)に対し、『 テト休暇前も下落が一服した後、テト休暇明けに再び下落サイクルに突入しており、今回も同じ展開になる可能性は低くないと思われます。』と書きましたが、嫌な予感は的中しました。先週のささやかな上昇からの反落としてはあまりにひどい20倍返しの下落を食らってしまいました。これによりVND評価額が46,000,000VNDを割り込んだので、グラフの右側縦軸の下限値を更新しなければならなくなりました(左側縦軸の下限値も更新しています)。

今週の下落により2022年に入って10週間(1週はテト休暇で株式市場がまるまる休場だったため除外)で8回週末終値が前週末終値から下落したことになります。そして、購入以来最安値更新も8回目です。昨年後半の保ち合い状態から下抜けし、底なし沼に引きずり込まれてしまいました( ;∀;)

日経平均、NYダウ、VN指数を含めた動きは下図のようになりました。

先週の日経平均週末終値はウクライナ情勢、原油高、アメリカの消費者物価指数(CPI)上昇等により、前週末終値から822.69円も下落し、25,000円割れが目前に迫りました。今週も厳しい展開になることが予想されましたが、ウクライナとロシアの停戦協議の進展への期待や、原油先物相場が落ち着きを見せたこと、現地時間16日(水)に開催されたアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り0.25%の利上げが実施されたことで安心感が広がり、一転5連騰となりました。特にFOMC明けの木曜日は前日比で890円の上昇となり、翌金曜日も引けにかけて一段と値を上げていきました。結局週末終値は26,827.43円となり、先週末終値から1,664.54円上昇しました。実に5週間ぶりの上昇です。2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは、先週から7%以上上昇して114.08%になりました。来週の動向もウクライナとロシアの停戦協議の行方に左右されると思われますが、日経平均だけでなく低迷が続いていたマザーズ指数も25日移動平均線を上抜けしたので、需給関係は改善に向かうと予想されます。また、18都道府県に出されていたまん延防止等重点措置が21日(月)で全面解除されることが決定したこともあり、日経平均は27,000円奪還の動きになることが期待されます。ただ、24日(木)に予定されている北大西洋条約機構(NATO)の緊急首脳会議の結果次第では、ロシアとの緊張が高まる可能性があります。

NYダウの先週末終値も日経平均と同じ要因により先週末終値から670ドル以上下落し、33,000ドルを割り込んでいました。また、先週まで5週連続下落で、その間の下落幅は2,000ドルを超えていました。しかし、月曜日こそほぼ横ばい(先週末終値から1ドル上昇)でしたが、今週は日経平均同様大きく上昇しました。まず火曜日に前日比で600ドル近く上昇して33,500ドルを突破すると、水曜日は34,000ドル台に乗せ、木曜日終値は34,480ドルとなり、3日間で1,500ドルを超える上昇を見せました。金曜日は朝方一時200ドル近く下落しましたが、その後持ち直し、午後には上昇に転じて、終値は前日比274.17ドル高の34,754.93ドルとなりました。先週末終値からは1,810.74ドルの急騰で、6週間ぶりの上昇になるとともに、わずか1週間で5週間分の下落幅の9割を取り戻しました。2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは122.65%です。FOMCでの利上げ幅が0.5%ではなく0.25%であったことや、連邦準備制度理事会(FRB)高官の「インフレ抑制を進めても、アメリカの経済は良好な状況が続くとみている」といった発言により、新興企業が多いNASDAQ指数もNYダウを上回る上昇を見せています。ウクライナ情勢への警戒は怠れませんが、アメリカ株式市場ではアク抜けが近づきつつあるようです。

VN指数は2022年に入ってから1,500ポイントを巡る攻防が続いています。第1週の週末終値は1,528.48ポイントと、週末終値の過去最高値を更新したものの、その後はなかなか1,500ポイントを大きく超えていくことができません。先々週末終値も1,505.33ポイントでしたが、先週末終値は今年の週末終値としては最安の1,466.54ポイントに終わりました。今週月曜日も先週末終値から更に20ポイント以上下落し、先行きに不安を抱かせました。しかし、火曜日以降少しずつですが、着実に上昇して行き、週末終値は1,469.10ポイントと先週末終値をわずか2.56ポイントですが上回りました。ただ、今週は外国人投資家の売り越しが続き、珍しく日経平均、NYダウと比較して弱い値動きとなりました。火曜日以降4連騰となったものの、1,500ポイントにリトライするには少し勢いが弱まっている感じがするので、来週勢いを取り戻すことができるか注目です。2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは152.83%になりました。

ビナミルク株価の2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは69.09%になり、とうとう70%を割り込んでしまいました。こちらもグラフ縦軸の下限値を更新しています( ;∀;)

2. 手数料込での損益

次に手数料込での損益を見てみます。

「ベトナム株を買ってみた!」で記載した通り、ビナミルク(VNM)株購入の際には税込みで1,320,000VNDの手数料がかかっています。

3月18日終値で手数料込みの損益を計算すると下表のようになります。

VND評価額は45,600,000VND、VND損益は-13,720,000VNDでした。先週末終値から一気に1,200,000VND減少し、VND損失は13,000,000VNDを大きく超えてしまいました。

円換算評価額は233,472円、円換算損益は-40,028円でした。先週よりかなり円安になったのですが、こちらも先週末終値から1,932円減少し、遂に円換算での損失が40,000円を突破してしまいました。

昨年末終値での損失(-7,480,000VND/-9,634円)に対し、VNDでは1.8倍以上に、円換算ではなんと4倍以上になってしまいました。

損益率はVNDでは23.2%のマイナス、円換算では14.6%のマイナスとなりました。損失はどこまで膨らむのでしょうか!?

3. まとめ

ビナミルク株価の今週末終値は76,000VNDで、先週末終値から2,000VND下落しました。先週はわずか100VNDですが上昇し、5週連続での購入以来最安値更新を免れたのですが、ほっとしたのも束の間、今週再び購入以来最安値を更新してしまいました。いつになったらこの悪い流れが変わるのでしょうか?

日経平均とNYダウの週末終値は今週そろって先週末終値から大きく上昇しました。日経平均は5週間ぶり、NYダウは6週間ぶりの上昇です。ウクライナとロシアの停戦協議への期待、原油先物相場の落ち着き、FOMCでの利上げ幅が予想通りの0.25%であったことなどにより、市場に安心感が広がりました。また、日米ともこれまで売り込まれていた新興市場にも回復が見られるため、引き続きウクライナ情勢に警戒が必要なものの、株式市場は落ち着きを取り戻しつつあるようです。

VN指数は今週も上昇したものの、上昇幅はわずか2.56ポイントで、1,500ポイント奪還はなりませんでした。今週大きく反発した日経平均やNYダウに比べると弱い動きとなり、昨年ほぼ一貫して上昇し続けていた勢いが2022年に入ってやや弱くなった感じがします。1,470ポイント辺りが上値抵抗線になっているようで、来週ここを超えていくことができるかどうかに注目したいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。