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ベトナム株 資産運用

ベトナム株の状況(3/25 もはや2022年恒例の購入以来最安値更新!)

こんにちは、エムケーワイです。

ロシアのウクライナ侵攻から1ヶ月が経過しました。ウクライナは人的・物的被害を出しながらも、決して降伏することなく奮闘を続けています。アメリカやイギリスからの情報提供や、西側諸国からの武器提供を受け、おそらく当初のロシアの想定を覆す反攻を見せています。

今週は23日(水)にウクライナのゼレンスキー大統領が国会でオンライン演説を行いました。そして、24日(木)にはベルギーのブリュッセルで北大西洋条約機構(NATO)、先進7か国(G7)、EUの首脳会議が開催されました。ゼレンスキー大統領の国会での演説は、他国での演説に比べると穏やかな内容でした。日本はロシアへの経済制裁はできても、ウクライナへの武器の提供はできません。しかし、停戦後の復興に向けては、大きな震災の経験からノウハウが蓄積されているはずなので、最大限の支援を行うべきと感じました。NATO等の首脳会議では、一歩踏み込んだウクライナ支援が発表されるかと思われましたが、ブルガリア、ハンガリー、ルーマニア、スロバキアにNATO部隊を新たに配備することが発表されたものの、ウクライナに対しては従来の対戦車兵器やドローン兵器などの追加支援が発表された程度で、停戦に向けた進展には至りませんでした。

ウクライナ国民の自国の主権や領土は自分たちで守るという意思は固く、降伏することは考えにくいため、この戦いは長期に及ぶ可能性があります。経済制裁が効くことによってでも、ロシア国民が目を覚ますことによってでもいいので、ロシア国内から停戦機運が高まることを期待します。

では、ビナミルク株価の報告です。

1. 3月25日の終値

ビナミルク株価の今週末終値は75,200VNDで、先週末終値から800VND下落しました。先々週わずか100VND上昇した後の2週連続下落で、週末終値の購入以来最安値更新も2週連続となりました( ;∀;)

週間の動きとしては、月曜日は一時78,000VNDまで上昇し、終値も77,000VNDを上回りました。先週2,000VNDも下落したので今週はさすがに反発するか!?と期待させましたが、その後は4日連続下落となり、木曜日にあっさり76,000VNDを割り込むと、金曜日もさらに値を下げてしまいました。今週はVN指数が一時1,500ポイントを奪還する動きを見せる中で、火曜日以降全くいいところなく値を下げ続けたので、完全に投資家(特に外国人投資家)から見放されているように見受けられます。まだまだ下落基調は続くと思われ、あっては欲しくないのですが、新型コロナウイルスの感染拡大で世界の株価が暴落した2020年3月以来の70,000VND割れも見えてきそうです( ;∀;)

約定日(2020年8月19日)から3月25日までの株価とVND評価額の推移をグラフにすると下図のようになります。株価は左目盛、VND評価額は右目盛です。2020年9月25日までの株価は、無償割り当てによる調整はしていません。

今週もビナミルク株価、VND評価額は下落しました。グラフを改めて確認すると、最後に株価の週末終値が90,000VNDを割り込んだ昨年11月5日以降、たまにわずかな反発を見せるものの、ほぼ一直線に下落し続けています。その間2週連続での週末終値上昇は昨年末に1回あったのみで、その上昇幅もわずか700VNDでした。今年に入ってからは週末終値が上昇したのは11週中たった2週のみで、上昇幅はそれぞれ500VND、100VNDと、昨年末終値から11,000VND以上下落している中、焼け石に水にもなっていません。

VND評価額の週末終値も45,120,000VNDとなり、45,000,000VND割れが迫っています。購入以来最高値を記録した昨年1月15日の68,340,000VNDに対しては2/3を下回ってしまいました。長期保有するつもりで購入しましたが、さすがに心が折れそうです^_^;

日経平均、NYダウ、VN指数を含めた動きは下図のようになりました。

今週の日経平均は月曜日が春分の日で休場だったため、4日間の取引でした。先週の日経平均週末終値は、2月後半から続いていた4週連続下落から大きくリバウンドしました。今週もその勢いが続くか注目されましたが、火曜日に先週末終値から400円近く上昇して27,000円台を回復すると、水曜日は前日比で800円以上上昇して、一気に28,000円台に乗せました。これで7営業日連続上昇となり、翌木曜日はさすがに前日終値から下落して始まりましたが、その後上昇し、最終的には前日終値を70円程上回りました。金曜日も前日終値挟んでのもみ合いとなりましたが、終値は前日終値を39.45円上回り、28,149.84円となりました。これでなんと9営業日連続上昇です。先週末終値からは1,322.41円上昇し、2週連続で1,000円以上の上昇を記録しました。2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは、今週も5%を超える上昇で119.70%になりました。24日(木)にベルギーのブリュッセルでNATO、G7、EUの首脳会議が相次いで開催され、ウクライナへの支援を強め、ロシアへの経済制裁を継続することが確認されましたが、ウクライナ情勢に大きな変化はありませんでした。そんな中、期末に向け配当狙いの買いや年金基金の買いが入ったと思われます。来週は配当落ちである程度下落することが予想されますが、年金基金の買いが下支えととなり、ウクライナ情勢に大きな悪化が見られなければ底堅い動きが継続すると思われます。

先週のNYダウの週末終値は日経平均と共に先々週末終値から大きく上昇しました。日経平均の週末終値は今週も先週末終値から1,300円を超える上昇を見せましたが、NYダウの週末終値は残念ながら2週連続大幅上昇とはなりませんでした。日本市場が休場だった月曜日に先週末終値から200ドル超値を下げたものの、火曜日は前日比で250ドル以上上昇して、月曜日の下落分を取り戻しました。しかし、水曜日は再び下落に転じ、終値は前日終値比で約450ドル安となりました。その後は木曜日、金曜日と続騰して週末終値は34,861.24ドルと先週末終値を上回りましたが、その上昇幅は106.31ドルで、日経平均と比べると物足りない数値となりました。2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは123.03%になりました。原油高や、サウジアラビアの石油施設がイエメンの親イラン武装組織にミサイル攻撃を受けたことにより、エネルギー関連株が買われた一方、長期金利の上昇や、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が必要に応じて0.5%の利上げに踏み切る可能性を示唆したことで、ハイテク株は売りに押されました。先週はアメリカ株式市場はアク抜けが近いと感じましたが、今週の動きを見ると大幅利上げへの警戒感の高まりにより、来週も上値の重い展開が続きそうです。

VN指数の先週末終値は前週末終値からわずかに上昇したものの、日経平均やNYダウの大幅上昇に比べると弱い動きとなりました。再び1,500ポイントに挑戦するには勢いが足りないように思われましたが、今週月曜日は先週末終値から26ポイント近く上昇し、1,490ポイント台半ばまで値を上げました。火曜日も引き続き上昇して、終値は1,503.78ポイントとあっさり1,500ポイントを奪還しました。このまま1,500ポイント台を固めることが期待されましたが、水曜日以降は利益確定売りに押され、厳しい展開になりました。水曜日は引けにかけて下落に転じ、終値はなんとか1,500ポイント台を維持しましたが、木曜日も続落し、終値が1,500ポイントをわずかに割り込みました(1,498.26ポイント)。金曜日は1,500ポイントを超えて始まりましたが、その後前日終値を下回る展開となりました。午後になってプラス圏に戻したものの、終値は前日比+0.24ポイントにとどまり、1,500ポイント台を回復することはできませんでした(1,498.50ポイント)。先週末終値からは29.40ポイント上昇し、2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは155.89%になりました。結局今週も1,500ポイントを巡る攻防となりましたが、週末終値は1,500ポイントに届きませんでした。来週はこの状況を脱却することができるでしょうか?

ビナミルク株価の2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは68.36%になり、70%台を回復することができませんでした。

2. 手数料込での損益

次に手数料込での損益を見てみます。

「ベトナム株を買ってみた!」で記載した通り、ビナミルク(VNM)株購入の際には税込みで1,320,000VNDの手数料がかかっています。

3月25日終値で手数料込みの損益を計算すると下表のようになります。

VND評価額は45,120,000VND、VND損益は-14,200,000VNDでした。先週末終値からさらに480,000VND減少し、VND損失が14,000,000VNDを超えてしまいました。VND損失が昨年末終値(-7,480,000VND)に対し2倍になることが現実味を帯びてきました。

円換算評価額は244,099円、円換算損益は-29,401円でした。VND評価額、VND損益は減少しましたが、今週は大きく円安が進み、こちらは先週末終値から10,627円増加しました。円換算での損失が30,000円を下回りましたが、ひとえに円安のお陰なので喜ぶことはできません…

損益率はVNDでは23.9%のマイナス、円換算では10.7%のマイナスとなりました。

3. まとめ

ビナミルク株価の今週末終値は75,200VNDで、先週末終値から800VND下落しました。2週連続での購入以来最安値更新で、2022年は購入以来最安値更新が恒例化してしまいました。昨年11月からほぼ一直線に下落し続けており、全く底が見えなくなってきました( ;∀;)

日経平均とNYダウの週末終値は先週そろって先々週末終値から大きく上昇しました。日経平均は今週も4日続伸し、週末終値は2週連続で前週末終値から1,000円を超える上昇となりましたが、NYダウの週末終値は先週末終値から上昇したものの、その上昇幅は日経平均と比べるとやや寂しいものとなりました。ウクライナ情勢に関連して今週はNATOの首脳会議など大きなイベントが開催されましたが、残念ながら停戦に向けた進展はなく、株式市場への影響は限定的でした。一方で原油高やアメリカの金利上昇に対する警戒感が高まりつつあります。

VN指数は今週は堅調な動きを見せ、一時1,500ポイント台を回復しました。週末終値は先週末終値から30ポイント近く上昇しましたが、わずかに1,500ポイントを下回りました。引き続き1,500ポイントを巡る攻防となっていますが、1,500ポイントを超えると利益確定売りに押されてしまいます。来週はこの状況を打破することができるでしょうか!?

最後までお読みいただきありがとうございました。