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ベトナム株 資産運用

ベトナム株の状況(4/23 損益が辛うじてプラス圏に)

こんにちは、エムケーワイです。

新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。東京、大阪、兵庫、京都の4都府県に対し、3度目の緊急事態宣言が発令されることになりました。国民の自粛疲れ、コロナ慣れもあり、蔓延防止等重点措置では蔓延を防止することができませんでした。

今回の緊急事態宣言は5月11日まで17日間の短期集中型ですが、対象都府県では百貨店やショッピングセンター等の大型商業施設は食料品や生活必需品の売り場を除き休業となり、映画館も休館、プロ野球やJリーグは無観客での開催となるなど、過去2回の宣言より厳しい措置が取られます。

これで感染拡大を抑え込めないといよいよオリンピック開催も危うくなってきそうですが、個人的にはこれまでのような効果は得られないのではないかと危惧しています。上記の厳しい措置は、対象都府県から他県への人の移動を増やすことになるのではないでしょうか?また、これまで十分な時間はあったはずなのに、国民に自粛や休業を強いるだけの対策しか取れないうえに、ワクチン接種も遅々として進まない状況を目の当たりにすると、日本の政府や行政は緊急時にはほとんど無力だとつくづく感じます。

愚痴はこれくらいにして、今週のビナミルク株価の報告です。

1. 4月23日の終値

4月23日(金)のビナミルク株価の終値は99,500VNDでした。前週末終値からは2,600VND上昇しましたが、残念ながら100,000VND奪回はなりませんでした。

ホーチミン市場は今週水曜日が休場で4日間の取引でしたが、週間の動きとしては、月曜日に一時95,000VNDまで下落した後、火曜日、木曜日、金曜日はそれぞれ激しく上昇、下落、上昇しました。結局先週末終値からは上昇したので、95,000VNDで底を打ったのかもしれませんが、まだまだ安心できる状況ではありません。

約定日(2020年8月19日)から4月23日までの株価とVND評価額の推移をグラフにすると下図のようになります。株価は左目盛、VND評価額は右目盛です。9月25日までの株価は、無償割り当てによる調整はしていません。

今週は株価が先週末終値から上昇したので、VND評価額も上昇し、購入時の評価額58,000,000VNDを割り込むことは避けられました。「風前の灯火」が何とか消えずに踏みとどまったという感じです。ただ、最近1週上昇 ⇒ 複数週連続下落というパターンが続いているので、来週このパターンが崩れることを願うばかりです。

日経平均、NYダウ、VN指数を含めた動きは下図のようになりました。

ビナミルク株価は今週は上昇し、昨年10月23日終値比は90%を回復しました。とは言え、日経平均、NYダウ、VN指数の背中は遥かに霞み見えない状況です。

先週は変動幅が小さかった日経平均ですが、今週は火曜日から窓を開けて下落し始め、水曜日には一時28,419円まで値を下げました。木曜日には反発し、週末終値としては辛うじて29,000円を上回りましたが、先週末終値からは660円以上下落してしまいました。国内の新型コロナウイルスの新規感染者数の拡大が収まらず、ワクチン接種も進まずで、菅首相の訪米も株価下落の歯止めにはなりませんでした。

新型コロナウイルスのワクチン接種の進展により上昇を続けていたNYダウは、今週は足踏みし、先週記録した過去最高値を更新することはできませんでした。また、週末終値も先週から下落しました。これは、富裕層を対象にしたキャピタルゲイン課税引き上げ報道によるようですが、当初報じられた程の引き上げ幅にはならないとの見方が広がり、金曜日には前日から227ドル上昇して終わりました。来週はどのような動きになるか注目されます。

VN指数は今週月曜日、火曜日と上昇し、火曜日には一時1286.32まで値を上げました。ところが休場明けの木曜日には大量の利益確定売りが出たということで3%以上下落してしまいました。金曜日は1.69%上昇し、結局先週末終値からも上昇して終わったのですが、どうも1,270近辺では利益確定売りが出るようで、来週以降も順調に上昇し続けるかどうかは微妙です。

2. 手数料込での損益

次に手数料込での損益を見てみます。

「ベトナム株を買ってみた!」で記載した通り、ビナミルク(VNM)株購入の際には税込みで1,320,000VNDの手数料がかかっています。

4月23日終値で手数料込みの損益を計算すると下表のようになります。

VND評価額は59,700,000VNDで、先週末終値から1,560,000VND上昇しました。VND損益は380,000VNDで何とかプラス圏に浮上しました。

しかし、先週比で円高になったため円換算評価額は275,814円、円換算損益は2,314円と先週末から1,500円ほど下落してしまいました。

損益率はVNDでは0.6%のプラス、円換算では0.8%のプラスとなり、両者が拮抗して来ました。雀の涙ほどの利益ですが…

3. まとめ

今週のビナミルク株価は激しく上下しましたが、週末終値は先週末終値から2,600VND上昇し、99,500VNDとなりました。3週連続下落は免れましたが、100,000VND奪回はならずです。

日経平均の週末終値は29,020.63円で3週連続下落となりました。辛うじて29,000円台はキープしましたが、先週末終値からは660円以上、3週間では800円以上と大きく下落しました。3度目の緊急事態宣言が発令されることになったため、来週以降も軟調な動きが続く可能性があります。

先週まで週末終値が4週連続で上昇していたNYダウは、今週は流石に下落しました。しかし、34,000ドルは下回らなかったので、今後もアメリカでの新型コロナウイルスのワクチン接種が順調に進むと、経済活動正常化期待が膨らみ、再び上昇して行くかもしれません。

VN指数は木曜日に3%以上下落しましたが、週末終値は今週唯一上昇しました。これで4週連続上昇です。ただ、1,300の手前には大量の利益確定売りが発生するレンジがあり、すんなり1,300の大台に乗せることは難しそうです。

最後までお読みいただきありがとうございました。