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ベトナム株 資産運用

ベトナム株の状況(1/14 再び過去のビナミルク株価が下落!?)

こんにちは、エムケーワイです。

2022年に入って2週間が過ぎました。まだ2週間ですが、ここまでの日本やアメリカの株式市場の動向を見ると、残念ながら今年は昨年のような上昇相場は期待できないような気がします。後述しますが、日経平均もNYダウも2週連続で下落していますし、ここ数年これに投資しておけば安心と言われていたS&P500に連動する投資信託の基準価額も2週連続で下落しました。一直線に下がっていくわけではありませんが、一時的な反発を挟みながら傾向としては下落していくように思われます。

現在株価や株価指数を抑えつけている要因であるアメリカでの金融緩和政策の終了や、インフレ対策としての利上げは他の主要国にも広がり、影響が今年いっぱい続くことが予想されます。また、新型コロナウイルスのオミクロン株への感染が世界各国で急拡大していますが、これにより世界の経済活動が再び制限されると、原材料不足やサプライチェーンの混乱により、回復しつつあった企業の業績が低迷することも予想されます。そして、これらの要因は短期間で改善するものではなく、影響が長期間に渡って及ぶと思われることが、先行きを暗くしています。杞憂に終わるといいのですが…

では、ビナミルク株価の報告です。

1. 1月14日の終値

1月14日(金)のビナミルク株価の終値は84,700VNDでした。先週末終値から500VND下落し、2022年に入り2週連続で週末終値の購入以来最安値を更新しました。しかし、チャートを確認すると、過去の株価がなぜか下がっていました??? 例えば12月31日(金)の株価は86,400VNDだったものが85,000VNDに、1月7日(金)の株価は85,200VNDだったものが83,800VNDに、いずれも1,400VND下がっていたのです。実は、昨年9月にも同じようなことがあり、そのときは過去の株価が1,500VND下がっていました。株式分割や無償割り当てがあったわけでもなく、結局なぜ過去の株価が下がったのか分からなかったのですが、このようなことが続くとベトナム株が信じられなくなってきます。他の株価については分からないのですが、ベトナムではよくあることなのでしょうか? 今回も今のところ原因は分かっていません。ただでさえ下落基調なのに、2回合計で2,900VNDも下がってしまったので、まさに「泣きっ面に蜂」です( ;∀;)

気を取り直して週間の動きを見ていくと、全日陰線を描いた先週の悪い流れを引き継ぎ、今週も月曜日から木曜日まで値を下げ続けました。木曜日の終値は83,100VNDとなり、83,000VND割れが迫ってきました。同様に月曜日から下落していたVN指数は水曜日に反発したのに、ビナミルク株価は下がり続けたので、最早金曜日の83,000VND割れは確実と思われました。ところが、金曜日はVN指数が前日から変わらずとなる中、ビナミルク株価は予想外に大きく反発し、前日終値比で1,600VNDの上昇を見せました。それでも先週末終値からは下落で、これで2週連続下落となり、年が変わってもビナミルク株価の弱い動きは変わらないようです。謎の下落がなければ上昇になっていたかもしれませんが…

約定日(2020年8月19日)から1月14日までの株価とVND評価額の推移をグラフにすると下図のようになります。株価は左目盛、VND評価額は右目盛です。2020年9月25日までの株価は、無償割り当てによる調整はしていません。

ビナミルク株価が2週連続で週末終値の購入以来最安値を更新し、85,000VNDを下回ったので、遂にグラフ縦軸の下限値を更新することになりました。長い間85,000VNDが下値のサポートラインになっていたのですが、謎の過去株価下落もありサポートラインを下抜けしてしまいました。これにより来週堰を切ったように更に下落していかないか心配です。

VND評価額の方も節目の50,000,000VNDが近づいてきました。今回グラフの縦軸下限値は目盛を合わせるために右側も更新したのですが、これが無駄に終わることを願っています。

2022年のスタートも2週連続で冴えない展開となりました。この悪い流れから抜け出せる日は来るのでしょうか?

日経平均、NYダウ、VN指数を含めた動きは下図のようになりました。

東京市場は10日(月)が成人の日で休場だったため、今週も4日間の取引でした。先週の日経平均はアメリカでの早期利上げや金融引き締めへの警戒感から5週間ぶりに前週末終値から値を下げました。今週も厳しい状況が続くと思われましたが、結果的にはその通りの展開になりました。火曜日に先週末終値から250円以上下げて始まると、水曜日は アメリカ連邦準備理事会(FRB)・パウエル議長の公聴会を通過して前日から500円以上上昇しましたが、木曜日に反落、金曜日も続落して、週末終値は28,124.28円となりました。28,000円台は死守したものの、先週末終値からは354.28円下落し、2022年は2週連続下落のスタートとなりました。2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは119.59%で、120%を割り込みました。FRBのブレイナード理事等による利上げの言及により金利先高観が強まっていること、今週に入り新型コロナウイルスの新規感染者数が10,000人を超えたこと、ここに来て円高ドル安が進んでいることなどにより、株式市場を取り巻く環境は厳しさを増しています。特にグロース株にとっては厳しい状況で、マザーズ指数が連日昨年来安値を記録しています。しばらくは冴えない展開が続きそうです。

先週一時37,000ドルに迫りながら週後半にじりじりと値を下げたNYダウは、今週月曜日も続落し、一時36,000ドルを割り込みました。パウエルFRB議長の公聴会があった火曜日は反発し、水曜日も陰線を描きなたらも終値が前日終値を上回りましたが、木曜日、金曜日はともに前日比で0.5%前後下落する展開となりました。これは日経平均のところでも触れましたが、FRBの複数の高官が利上げに言及したことと、12月の小売売上高が市場予想を下回ったことが要因です。週末終値は35,911.28ドルで36,000ドルを割り込み、先週末終値からは319.85ドル下落しました。こちらも日経平均同様2022年は2週連続下落のスタートです。2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは126.74%になりました。インフレとFRBによる利上げ、金融引き締めが株式市場で完全に織り込まれるまで、NYダウにとっても厳しい状況が続きそうです。落ち着きを取り戻すのはいつになるでしょうか?

先週は日経平均もNYダウも下落する中、唯一前週末終値から上昇し、週末終値の過去最高値を更新する強さを見せたVN指数でしたが、今週は月曜日から前日比で1.6%を超える下落となりました。終値は1,500ポイント台を維持したものの、火曜日も続落して節目の1,500ポイントを割り込んでしまいました。続く水曜日は反発しすぐに1,500ポイント台を奪還しましたが、木曜日には再び下落に転じ終値は1,500ポイントを割り込みました。金曜日は一時1,480ポイントを下回った後1,500ポイントまで上昇しましたが、結局終値は前日比0.03ポイントマイナスの1,496.02ポイントとなりました。先週末終値からは32.46ポイントの下落で、3週連続上昇とはなりませんでした。2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは155.63%です。今週は週を通して不動産株が大きく売られる展開となったようです。VN指数が1,500ポイントを超えたことで、単に利益確定売りによる調整が入っただけなのかもしれませんが、アメリカの金融政策正常化や利上げの早期化観測により新興国の株式市場から資金の引き上げが始まったのだとすると、今後は予断を許さない展開になる可能性があります。

ビナミルク株価の2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは77%丁度になりました。ラッキーな数字が並んだので、ここから反発して欲しいものです。

2. 手数料込での損益

次に手数料込での損益を見てみます。

「ベトナム株を買ってみた!」で記載した通り、ビナミルク(VNM)株購入の際には税込みで1,320,000VNDの手数料がかかっています。

1月14日終値で手数料込みの損益を計算すると下表のようになります。

VND評価額は50,820,000VNDで、先週から300,000VND減少しました。今週も過去最低を更新です。VND損益は-8,500,000VNDとなり、先週初めて8,000,000VNDを超えた損失が更に大きくなってしまいました。

円換算評価額は252,575円、円換算損益は-20,925円でした。先週から大きく10,693円減少し、円高になったこともあり損失は一気に20,000円を超えてしまいました。これまで受け取った配当金を加えてもマイナスです( ;∀;)

損益率はVNDでは14.3%のマイナス、円換算では7.7%のマイナスとなりました。

3. まとめ

ビナミルク株価の週末終値は先週末終値から500VND下落し、84,700VNDと遂に85,000VNDを割り込んでしまいました。ただ、昨年9月に続き謎の過去株価下落があり、先週以前の株価が1,400VND下がったことを考慮すると、実質上昇とみなせるのかもしれません。とはいえ、新年早々2週連続で週末終値が購入以来最安値を更新してしまったという悲しい現実は受け入れなければなりません。

日経平均とNYダウの週末終値は今週も先週末終値から下落し、ともに新年早々2週連続での下落となりました。引き続きアメリカのインフレとFRBによる利上げ、金融引き締め、オミクロン株の感染急拡大が下落要因となっており、当面状況が改善する見込みはなさそうです。

VN指数は先週日経平均、NYダウが下落する中唯一昨年末終値から上昇しましたが、今週は水曜日以外は前日終値から下落する展開となり、週末終値は1,500ポイントを割り込んでしまいました。先週終値ベースで1,500ポイントを超えたことによる一時的な調整であると良いのですが…

最後までお読みいただきありがとうございました。