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ベトナム株 資産運用

ベトナム株の状況(9/24 久しぶりに株価が90,000VNDを突破しました)

こんにちは、エムケーワイです。

中国人民銀行が24日(金)に中国での暗号資産(仮想通貨)の交換等のサービスを全面的に禁止すると発表しました。中国はもともと2017年に国内の暗号資産交換所を閉鎖し、今年5月にはマイニングも禁止するなど暗号資産に対する取り締まりを行っていましたが、今回は中国国内の居住者(外国人を含む?)がインターネット経由で海外の暗号資産交換所のサービスを利用することも禁止されるということです。

中国は来年に「デジタル人民元」の発行を予定しており、その普及を進めるために、国の管理が及ばない暗号資産を「資金洗浄や詐欺などの犯罪を生むもの」として悪者扱いしようとしています。確かにそのような一面もあると思いますが、私は個人的には暗号資産肯定派で、以前「ベトナム株の状況(5/21 ZaifでSymbolの付与が始まりました)」で記載した通り、実際にNEM(XEM)やSymbol(XYM)等を保有しています。暗号資産は画期的な新しいテクノロジーであり、既に仮想通貨として広く普及しているだけでなく、その技術をベースとした様々なアプリケーションも開発されているので、健全に発展していくことを見守りたいと考えています。

今回の中国人民銀行の発表を受け、各種暗号資産は軒並み10%前後急落しましたが、今後どのような動きを見せるか注視して行きたいと思います。暗号資産保有者としては更なる下落は避けて欲しいところです^_^;

では、今週のビナミルク株価の報告です。

1. 9月24日の終値

9月24日(金)のビナミルク株価の終値は90,700VNDで、先週終値から4,200VND上昇するとともに、7月2日以来12週間ぶりに90,000VNDを回復しました。

先週金曜日は一時88,400VNDを記録したものの、最終的には86,500VNDまで値を下げてしまいましたが、今週月曜日は88,000VNDを突破すると、終値でも88,000VNDを維持しました。火曜日もわずかながら上昇すると、水曜日は3%を超える上昇を見せ、一気に91,000VNDを突破しました。出来高も急増したので、このまま上昇して行くかと思われましたが、木曜日、金曜日と徐々に値を下げ、91,000VNDを維持することができませんでした。先週末終値からは大幅に上昇しましたが、週後半勢いを維持できなかったことが残念です。しかし、何はともあれ久しぶりに90,000VNDを突破したので、再び80,000VND台に戻ることがないよう願います。

株価チャートで過去の株価が安くなった要因は今週も分かりませんでした。

約定日(2020年8月19日)から9月24日までの株価とVND評価額の推移をグラフにすると下図のようになります。株価は左目盛、VND評価額は右目盛です。昨年9月25日までの株価は、無償割り当てによる調整はしていません。

ビナミルク株価は今週一気に4,200VND上昇して、思いのほか早く節目の90,000VNDを突破しました。VND評価額も7月2日以来の54,000,000VND突破です。株価は水曜日に91,000VNDを超えながら週後半は弱い動きになったので少々不安ではありますが、このまま90,000VND台を維持して底辺での張り付き状態を脱出して欲しいものです。

日経平均、NYダウ、VN指数を含めた動きは下図のようになりました。

日経平均は20日(月)が敬老の日、23日(木)が秋分の日で休場だったため今週は3日間の取引でした。週末終値は先週までの4週間で3,500円近く上昇していましたが、今週火曜日は先週末終値から660円も急落し、30,000円の大台を割り込んでしまいました。これは中国の恒大集団の債務不履行に対する懸念が高まり、20日(月)の海外市場が大きく下落したためです。恒大集団に対する懸念は先週から高まっていたものの敢えて触れなかったのですが、私の予想以上に影響が大きかったです。水曜日も更に200円下落しましたが、金曜日は恒大集団が23日(木)に人民元建て社債の利払いを実施したことから市場の不安が和らぎ、前日終値比+609.41円の大幅反発を見せました。週末終値は30,248.81円で30,000円台を回復したものの、先週末終値からは251.24円下落し、5週連続上昇とはなりませんでした。昨年10月23日終値に対するパフォーマンスも128.63%で、先週から1%程下落しました。恒大集団の債務不履行に対する不安は一旦は和らぎましたが、今後も複数回の利払い期日が設定されており、その都度市場が不安定になることが予想されます。国内では来週29日(水)に自民党総裁選の投開票が行われます。また、今月末で緊急事態宣言が解除される可能性があり、これらが日経平均を押し上げることが期待されます。

NYダウは先週まで週末終値が3週連続で下落していましたが、今週月曜日も上述した恒大集団の債務不履行に対する懸念の高まりにより、一時先週末終値から1,000ドル近くも急落しました。終値でも34,000ドルを割り込み、火曜日も下げ幅は縮小したものの続落となりました。しかし、水曜日の連邦公開市場委員会(FOMC)をほぼ市場予想通りの内容で通過すると、恒大集団の23日の利払いが実施されるとの報道が加わり、木曜日までに800ドル超上昇しました。金曜日は前日までの急上昇による過熱感が意識され売り先行で始まりましたが、徐々に値を上げていき週末終値は前日比33.18ドル高の34,798.00ドルとなりました。先週末終値比では213.12ドル高となり、4週間ぶりに前週末終値を上回りました。昨年10月23日終値に対するパフォーマンスは122.81%となりました。恒大集団は23日(木)に人民元建て社債の利払いは実施しましたが、同日期日のドル建て社債の利払いは延期されたようで、債務不履行への警戒感はくすぶり続けそうです。リーマン・ショックほどの大きな影響を及ぼすことはないとみられていますが、注視していく必要がありそうです。

VN指数は先週5週間ぶりに1,350ポイントを回復しましたが、今週月曜日は一時1,365ポイントを超えたものの先週末終値から下落してしまいました。火曜日も続落し1,340ポイントを割り込みましたが、水曜日には火曜日の下落分を取り戻しました。木曜日は一時1,360ポイントを突破したものの終値は前日終値からわずかな上昇にとどまり、金曜日は小幅な動きの中前日終値から下落して終わりました。それでも週末終値は1,352.17ポイントとなんとか1,350ポイントを維持しました。 先週末終値比では1.47ポイント下落し、4週連続上昇とはなりませんでした。昨年10月23日終値に対するパフォーマンスは140.56%で140%台を維持しました。外国人投資家の売り越しが続く中1,350ポイントを維持できたことから、この辺で下値を固めていくことができるかに注目です。新型コロナウイルスの新規感染者数は、24日に7日間平均が10,000人を下回り確実にピークを越えたようで、こちらもVN指数の支えになりそうです。

ビナミルク株価の昨年10月23日終値に対するパフォーマンスは82.45%で、3週間ぶりに80%を超えました。

2. 手数料込での損益

次に手数料込での損益を見てみます。

「ベトナム株を買ってみた!」で記載した通り、ビナミルク(VNM)株購入の際には税込みで1,320,000VNDの手数料がかかっています。

9月24日終値で手数料込みの損益を計算すると下表のようになります。

VND評価額は54,420,000VND、VND損益は-4,900,000VNDで先週から2,520,000VND増加しました。久々の大幅増加です( ´艸`)

円換算評価額は260,672円、円換算損益は-12,828円で先週から7,400円増加しました。今週も円高が進んだため、VND評価額・損益の増加の割に円換算評価額・損益は増えませんでした。

損益率はVNDでは8.3%のマイナス、円換算では4.7%のマイナスとなりました。株価は久々に大幅上昇しましたが、損益プラスへの道のりはまだまだ遠いです。

3. まとめ

今週のビナミルク株価の終値は90,700VNDで、先週末終値から4,200VND上昇し、7月2日以来久々に90,000VND台を回復しました。今年は残りの期間も弱い動きが続くだろうと半ばあきらめていましたが、予想外の上昇を見せました。要因は分かっていないのですが、これが株価上昇のきっかけになれば、と願います。

日経平均は今週は3日間の取引でした。中国の恒大集団の債務不履行懸念により週前半に大きく値を下げてしまいましたが、金曜日は反発し週末終値は35,000円台を回復しました。しかし、先週末終値からは251円下落しました。来週は、29日(水)に自民党総裁選の投開票が行われること、今月末で緊急事態宣言が解除される可能性があることから、日経平均が上昇することが期待されます。

NYダウの週末終値は4週間ぶりに上昇しました。こちらも恒大集団の債務不履行懸念により、月曜日に一時1,000ドル近く下落しましたが、水曜日の連邦公開市場委員会(FOMC)を無事通過すると、恒大集団の利払い実施報道もあり、金曜日まで3連騰しました。結果、先週末終値から213ドルの上昇となりましたが、恒大集団の債務不履行懸念はくすぶり続ける可能性があり、都度不安定な動きになる恐れがあります。

VN指数の週末終値は1,350ポイント台を維持したものの、先週からわずかに(1.47ポイント)下落し、4週連続上昇とはなりませんでした。しかし、新型コロナウイルスの新規感染者数は減少に転じたので、1,350ポイント付近で下値を固めることができれば、経済正常化への期待により1,400ポイント奪還を目指して上昇していくかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました。