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ベトナム株 資産運用

ベトナム株の状況(10/1 今年3回目の配当金が入金されました)

こんにちは、エムケーワイです。

9月29日(水)に自民党総裁選の投開票が行われ、岸田前政調会長が新総裁に選出されました。

1回目の投票では岸田さんが256票(議員票:146、党員票:110)で、255票(議員票:86、党員票:169)だった河野行政改革担当相をわずか1票差で上回りました。しかし、過半数を超えることができなかったため、この二人による決選投票が行われました。1回目の投票は大方の予想では河野さんが1位になると思われていたので、予想外の結果となりました。河野さんは思いのほか議員票を獲得することができず、高市前総務相の得票数(議員票:114)をも下回ってしまいました。高市さんは大健闘と言えるのではないでしょうか!?

決選投票の結果は岸田さんが257票(議員票:249、都道府県票:8)、河野さんが170票(議員票:131、都道府県票:39)でした。岸田陣営と高市陣営が決選投票で協力することを表明していたため、高市さんの議員票がほぼ岸田さんに流れた形ですね。

この結果岸田さんは自民党新総裁とともに記念すべき?第100代総理大臣に指名されます。新型コロナウイルス対策をはじめ、現在の日本の閉塞感を打ち破るためにどのような政策が実施されるでしょうか?もっとも11月にも衆議院選挙が行われるので、岸田総理は短命に終わる可能性もあるのですが…

では、今週のビナミルク株価の報告です。

1. 10月1日の終値

10月1日(金)のビナミルク株価の終値は89,800VNDで、先週末終値から900VND下落しました。残念ながら、先週12週間ぶりに回復した90,000VND台を維持することができませんでした。

値動きを見てみると、月曜日にあっさり90,000VNDを割り込むと、終値は89,000VNDをも下回ってしまいました。火曜日以降少しずつ反発し、木曜日、金曜日は一時的に90,000VNDを超える時間帯もありましたが、両日とも最終的には息切れし、終値は90,000VNDに届きませんでした。

先週末終値は先々週終値から一気に4,200VND上昇し、いよいよ流れが変わるかと期待を抱かせましたが、世界的な地合いの悪さに上値を抑えられた感じです。

ところで、タイトルに記載した通り、今年3回目の配当金が入金されました。1株当たり1,500VNDで、トータルは900,000VND。そこから所得税、地方税が合わせて20%程引かれて受取金額は718,611VNDでした。日本円にすると、現在かなり円安になっているので、3,500円余りになります。今回がおそらく今年最後だと思うのですが、税引き前の3回合計は1株当たり3,600VND(1,000VND + 1,100VND + 1,500VND)になりました。 現時点の株価に対する利回りは約4%ですね。日本株と比較すると良い方だと思いますが、ベトナム株の中ではそれほど良い利回りではないかもしれません。しかし、安定して配当があるので、長期保有して地道に拾っていきたいと思います。

株価チャートで過去の株価が安くなった要因は相変わらず分かっておりません。

約定日(2020年8月19日)から10月1日までの株価とVND評価額の推移をグラフにすると下図のようになります。株価は左目盛、VND評価額は右目盛です。昨年9月25日までの株価は、無償割り当てによる調整はしていません。

ビナミルク株価週末終値の90,000VND突破はわずか1週で終了し、当然のことながらVND評価額54,000,000VND突破も1週で終わりました。しかし、株価は90,000VNDを100VND割り込んだだけであり、世界的に株安が進む中で踏ん張った方ではないでしょうか!? ここでもうひと踏ん張りして、来週90,000VNDを奪還して欲しいものです。

日経平均、NYダウ、VN指数を含めた動きは下図のようになりました。

先週4週間ぶりに週末終値が前週末終値から上昇たNYダウは、今週月曜日も上昇し、4営業日連続上昇となりました。しかし、一時35,000ドルを突破したものの、終値は35,000ドルを下回りました。すると火曜日は前日終値比で570ドル近くも下落し、水曜日はわずかに反発しましたが、木曜日は再び前日終値比で546ドル下落して、終値は34,000ドルを割り込みました。これらの大幅下落は長期金利の上昇と、アメリカ政府の債務上限の適用停止をめぐる与野党の対立によるものです。債務上限の問題が合意されないとアメリカ国債のデフォルト(債務不履行)の可能性が出てきます。金曜日は一転、新型コロナウイルス治療薬への期待から前日終値比482ドル高まで上昇しましたが、債務上限問題は今後もくすぶり続けそうです。NYダウの週末終値は34,326.46ドルで、2週連続上昇とはならず、先週末終値から471.54ドル下落しました。 昨年10月23日終値に対するパフォーマンスは121.14%となりました。9月に入ってからの軟調な展開は10月も続くのでしょうか?

8月末から9月にかけての日経平均は絶好調で、先週末終値は5週間ぶりに前週末終値比で下落となったものの、私は先週の記事で「来週29日(水)の自民党総裁選の投開票と、今月末での緊急事態宣言解除で日経平均が押し上げられることが期待される。」などと楽観的な予想をたてていました。しかし、その予想はものの見事に外れました(穴があったら入りたい)!!! 今週は5日続落となったうえ、水曜日と金曜日の2度に渡り600円超の急落に見舞われました。その結果、週末終値は28,771.07円と30,000円どころか29,000円も割り込み、先週末終値からは一気に1,477.74円も下落しました。また、菅首相の自民党総裁選不出馬で急上昇した9月3日の終値も下回り、「菅逆ショック?」による上昇分が吹き飛んでしまいました。昨年10月23日終値に対するパフォーマンスも122.34%と、先週から6%以上下落しました。中国における恒大集団以外の不動産業者の資金繰り悪化情報や、アメリカ政府の債務上限問題といった国外のリスク要因に加え、自民党総裁選の実施や緊急事態宣言解除で一旦材料出尽くしとなり、更に9月の配当落ちの影響が加わったようです。しかし、今週の急落で日経平均に対する過熱感はかなり後退し、10月4日(月)の岸田内閣発足により、改めて政策期待が高まると思われます。これらにより(凝りもせず)来週は日経平均が反発するのではないかと予想します。

VN指数は先週不安定な値動きの中、週末終値は前週末終値からわずかに下落したものの、なんとか1,350ポイントを維持しました。今週月曜日も1,350ポイントを超えて始りましたが、そこから大きく下落し、終値は1,325ポイントを割り込みました。しかし、火曜日は一時1,316ポイント台まで下落したものの反発して終値を1,339ポイントまで戻しました。水曜日以降は1,340ポイントを挟んだ不安定な動きとなり、金曜日は1,342ポイントで始まりましたが、残念ながら最後まで1,340ポイント台を維持することができませんでした。終値は1,334.89ポイントで、先週末終値から16.28ポイント下落し、2週連続下落となりました。昨年10月23日終値に対するパフォーマンスは138.87%で、3週間ぶりに140%を下回りました。今週は日本やアメリカだけでなく世界的に株安になったので仕方ないところかもしれません。また、今週は全体的に出来高が少なかったようで、ここのところ膠着状態が続くホーチミン市場に対して投資家が様子を伺っているように見受けられます。 新型コロナウイルスの新規感染者数の7日間平均は8,000人台まで減少していますが、来週以降のVN指数の動きにどのように影響するでしょうか!?

ビナミルク株価の昨年10月23日終値に対するパフォーマンスは81.64%となり、80%台は維持しました。

2. 手数料込での損益

次に手数料込での損益を見てみます。

「ベトナム株を買ってみた!」で記載した通り、ビナミルク(VNM)株購入の際には税込みで1,320,000VNDの手数料がかかっています。

10月1日終値で手数料込みの損益を計算すると下表のようになります。

VND評価額は53,880,000VND、VND損益は-5,440,000VNDで先週から540,000VND減少しました。損失が再び-5,000,000VNDを超えてしまいました( ;∀;)

円換算評価額は266,706円、円換算損益は-6,794円で先週から6,034円増加しました。今週は大きく円安に振れたため、VND評価額・損益は減少したものの、円換算評価額・損益は増加となりました。

損益率はVNDでは9.2%のマイナス、円換算では2.5%のマイナスとなりました。今週はビナミルク株購入以来最も円安になり、損益率のVNDと円換算の乖離もおそらく過去最大となりました。

3. まとめ

今週のビナミルク株価の週末終値は89,800VNDで、先週末終値から900VND下落し、先週久々に回復した90,000VND台を維持することができませんでした。今週はビナミルク株価だけでなくVN指数、日経平均、NYダウもそろって下落したので仕方ないところでしょう。なお、今週は今年3回目の配当金が入金されました。税引前の配当金額は一株当たり1,500VNDでした。

日経平均は今週5日続落となり、先週末終値から一気に1,477円も下落しました。結果、週末終値は28,771.07円となり、節目の30,000円を大幅に割り込んでしまいました。今週は自民党総裁選の投開票、緊急事態宣言の解除と日経平均にプラスになると思われたイベントがありましたが、中国の不動産業者の資金繰り問題、アメリカ政府の債務上限問題の前に「なすすべなし」という感じでした。

今週はNYダウも大きく下落しました。長期金利の上昇と、アメリカ政府の債務上限問題によるものですが、火曜日と木曜日は500ドルを超える下落となり、木曜日の終値は34,000ドルを下回りました。金曜日は一転前日比で480ドル以上上昇したので、週間での下落幅は471ドルに収まりましたが、債務上限問題は今後もくすぶり続けそうです。

VN指数はこのところ1,330~1,350ポイントの間を行ったり来たりする状態が続いおり、今週もこのレンジから抜け出すことができませんでした(週末終値は先週末終値から16.28ポイント安の1,334.89ポイント)。投資家も様子見で出来高が少なくなっています。新型コロナウイルス新規感染者数の7日間平均が8,000人台まで減少してきたことは膠着状態突破のきっかけになるでしょうか!?

最後までお読みいただきありがとうございました。