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ベトナム株 資産運用

ベトナム株の状況(4/9 株価が再び100,000VNDを割り込みました)

こんにちは、エムケーワイです。

ベトナムで衣料品販売の「H&M」に対する不買運動の呼びかけが広がっているそうです。

「H&M」は、新疆ウイグル自治区の人権問題で、同自治区産の綿花を使用しないと宣言し、中国で批判・不買運動が広がっていますが、ベトナムでの不買運動の原因は全く異なり、むしろ反中感情に起因しています。

「H&M」は、ホームページに店舗の所在地を示す地図を表示しているそうですが、中国がその地図に問題があるとして改善を求め、「H&M」側が中国当局の指示に従って地図を修正することに同意したとの報道があり、南シナ海で中国と領有権を争っているベトナムで反発の声が上がったということです。

私は中国でもベトナムでも仕事をしていた時期がありますが、どちらにも比較的大きな「H&M」の店舗があったことを記憶しているので、上記のニュースが目に留まりました。

では、今週のビナミルク株価の報告です。

1. 4月9日の終値

4月9日(金)のビナミルク株価の終値は99,800VNDで、先週末終値から2,900VND下落し、再び100,000VNDを割り込んでしまいました。先週、週末終値として8週間ぶりに上昇しましたが、残念ながらその勢いは持続せず、今週は先々週と同様、月曜日から金曜日まで連日陰線となりました。蟻地獄のような下落基調からなかなか抜け出すことができません。

約定日(2020年8月19日)から4月9日までの株価とVND評価額の推移をグラフにすると下図のようになります。株価は左目盛、VND評価額は右目盛です。9月25日までの株価は、無償割り当てによる調整はしていません。

2月12日から7週間も下落が続いたのに上昇は1週だけであっさりと終りました。再び週末終値が100,000VNDを割り込んでしまいましたが、これ以上の下落は避けて欲しいものです。

日経平均、NYダウ、VN指数を含めた動きは下図のようになりました。

ビナミルク株価は先週末終値から再び下落し、昨年10月23日終値比で90.73%となりました。何とか90%を割らずに済みましたが、先週の反発は再進撃の狼煙とはならなかったようです。

日経平均は月曜日に終値で30,000円を奪回し、金曜日にも一時30,000円を超えましたが、週末終値は29,768.06円で、先週末終値からは約86円の下落となりました。昨年10月23日終値比では126%台を維持したものの、3月期企業の本決算発表を前に材料不足で方向性が定まらない感じです。

NYダウは今週もじわじわと上昇し、金曜日は3日続伸の297ドル高でフィニッシュ。終値は33,800.60ドルで再び最高値を更新しました! 昨年10月23日終値比では119.29%となり、120%超えが見えてきました。新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいることによるアメリカ経済活動正常化への期待が大きいようです。日本も早くワクチンが普及するといいのですが…

VN指数は今週水曜日まで8日連続で上昇し、最高値を更新しました。しかし、木曜日、金曜日と2日続落し、週末終値は1,231.66となりました。先週末終値からは7.2ポイント上昇し、昨年10月23日終値比では128%を超えました。そんな堅調なホーチミン市場の中でビナミルク株は相変わらず売りを浴びせられているようで、VN指数とのパフォーマンスの差は広がっていくばかりです。ただ、活発な取引が行われているホーチミン市場ですが、システムへの負荷が高まっているそうで、木曜日にはシステムエラーが発生し、VN指数下落の一因となったようです。

2. 手数料込での損益

次に手数料込での損益を見てみます。

「ベトナム株を買ってみた!」で記載した通り、ビナミルク(VNM)株購入の際には税込みで1,320,000VNDの手数料がかかっています。

4月9日終値で手数料込みの損益を計算すると下表のようになります。

VND評価額は59,320,000VNDで、先週末終値から1,740,000VND下落し、再び60,000,000VNDを割り込んでしまいました。VND損益も560,000VNDまで下落しました。

円換算評価額は279,640円でした。先週比で円高になったこともあり、先週末から20,000円以上下落しました。その結果円換算損益はわずか6,140円になってしまいました。先週は円換算評価額300,000円に再び手が届きそう、などと皮算用していましたが、実際の道のりはかなり険しそうです。

損益率はVNDでは辛うじて0.9%のプラス、円換算では2.2%のプラスとなりました。何とかプラス圏はキープできましたが、現在の地合いが変わらないと、来週は再びマイナスになってしまうかもしれません。

3. まとめ

4月9日のビナミルク株価の終値は99,800VNDで、4月2日終値から2,900VND下落しました。先週は週末終値で8週間ぶりに上昇しましたが、その勢いは続かず再び100,000VNDの大台を割り込んでしまいました。なかなか反発のきっかけがつかめません…

ビナミルク株価を尻目にVN指数は今週も堅調でした。水曜日まで8日連続で上昇し、木曜日、金曜日と下落したものの、週末終値としては今週も過去最高値を更新しました。ただ、活発な取引が行われる中、システムへの負荷が高くなっていることが懸念されます。

日経平均は一時的に30,000円を奪回したものの、週末終値としては先週末から下落して終わりました。今月末に3月期企業の本決算発表を控え、30,000円を超えて上昇して行くには材料不足といった感じです。

NYダウは、新型コロナウイルスのワクチン接種が順調に進んでいることで、経済活動正常化への期待が膨らみ、今週も過去最高値を更新しました。この状況は来週も継続するでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございました。