こんにちは、エムケーワイです。
ロシアによるウクライナ侵攻が始まってもうすぐ4ヶ月になります。現在はウクライナ東部で激しい戦闘が繰り広げられており、停戦のメドは全く立っていませんが、日本国内ではメディアでの報道が徐々に少なくなってきています。ヨーロッパ諸国も引き続きウクライナを支援していますが、その熱量はロシアの脅威を身近に感じている国とそうでない国で異なるようです。肝心のアメリカもどのような決着を想定しているのか不明で、このままではどちらかがギブアップするまで戦闘が続きそうです。たとえ一部であってもウクライナの領土がロシアに奪われるような決着になってはならないと思うのですが、現在の戦況ではウクライナ軍がロシア軍を撤退させるのは困難で、ウクライナは徐々に厳しい状況に追い込まれていく可能性が高いと思われます。一番良いのはロシアが撤退することですが、プーチン大統領が考えを改めるとは思えないので、やはりロシア国民による戦争反対の世論形成が必要だと考えます。西側のメディアに触れることでも、経済制裁の影響を受けた結果であってもいいので、一刻も早く21世紀の世界では武力による主権国家への侵略が許されることではないということに気づいて声を上げて欲しいと願います。
では、ビナミルク株価の報告です。
1. 6月17日の終値
ビナミルク株価の今週末終値は66,700VNDで、先週末終値から2,800VND下落しました。これで3週連続下落となり、週末終値の購入以来最安値があと600VNDに迫って来ました。
週間の動きとしては、月曜日にいきなり窓を開けて大きく下落し、終値は67,000VNDを割り込みました。火曜日、水曜日も続落し、水曜日の終値は65,000VNDを割り込んで年初来安値を更新してしまいました。木曜日は大きく反発して終値は68,000VNDを回復しましたが、金曜日は再び下落に転じ、前日比で1,300VND安となりました。
今週は3週連続下落となっただけでなく、先週より下落幅を大きく増やしてしまいました。欧米でのインフレや利上げに対する懸念が広がり、世界中の株式市場がほぼ全面安になったので仕方ない部分もありますが、この状況は当面改善の見込みがなく、来週以降も厳しい展開になることが予想されます。週末終値の最安値更新は避けられそうにありません( ;∀;)
約定日(2020年8月19日)から6月17日までの株価とVND評価額の推移をグラフにすると下図のようになります。株価は左目盛、VND評価額は右目盛です。2020年9月25日までの株価は、無償割り当てによる調整はしていません。
ビナミルク株価、VND評価額の週末終値は3週連続下落となりました。また、今週は先週よりも下落幅を大きく広げ、VND評価額40,000,000VND割れが目前となりました。先週、『グラフの形が前回大幅上昇した後6週連続下落が始まった時と酷似していることが気がかりです。』と記載しましたが、大幅上昇後3週間での下落幅は、前回の大幅上昇時を上回ってしまいました。株価週末終値の購入以来最安値も迫っており、来週更新する可能性が高そうです。せめてグラフ縦軸の下限値を修正するほどの下落でないことを祈ります。
日経平均、NYダウ、VN指数を含めた動きは下図のようになりました。
日経平均の週末終値は25,963.00円でした。大きく値崩れしていくNYダウを尻目に、日経平均の週末終値は先週まで4週連続で上昇していましたが、今週は先週末終値から1,861.29円も下落し、一気に26,000円を割り込んでしまいました。2020年10月23日終値に対するパフォーマンスも110.40%と、先週から8%近く下がりました。アメリカ時間の先週金曜日に発表された5月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る上昇となり、NYダウが大幅に下落していたので、今週厳しい展開になることは予想されていましたが、予想を上回る急落ぶりでした。週間の動きとしては、月曜日から水曜日まで3日続落、特に月曜日の終値は先週末終値から836円も下落しました。アメリカ時間の火曜日、水曜日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)では0.75%の大幅利上げが決定されましたが、悪材料出尽くしで木曜日の終値は前日から105円上昇しました。しかし、反発は1日で終わり、金曜日は再び大きく窓を開けて下落し、前日比468円安で終わりました。今週の大幅下落は円高が進んだことも一因でしたが、金曜日の日銀の金融政策決定会合で大規模緩和の継続が決まったことを受け、1ドルが132円台から134円台に上昇し、再び円安傾向となっています。来週はどのような展開になるでしょうか?
NYダウの週末終値は29,888.78ドルでした。先週末終値から1,504.01ドル下落し、遂に30,000ドルの大台を割り込んでしまいました。これで3週連続下落ですが、2週連続で下落幅が1,500ドルを上回りました。週末終値が30,000ドルを下回ったのは、昨年1月29日以来実に1年5ヶ月ぶりです。2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは105.48%になりました。昨年末のNYダウは36,000ドルを超え、2020年10月23日終値に対するパフォーマンスも128%を超えていたのですが、わずか半年足らずでここまで下落してしまいました。しかも、まだ底を打ったとは言えない状況です。NYダウも日経平均同様、FOMC通過でのアク抜けによる反発は1日で終わり、木曜日には前日比で741ドルも急落して、終値が30,000ドルを割り込みました。金曜日も一時は前日比で上昇していましたが、引けにかけて下落に転じてしまいました。NYダウが2週連続で大きく下落し30,000ドルの大台を割り込んだこと、S&P500種株価指数、ナスダック総合株価指数もそろって大幅下落したことから、アメリカ市場は完全に弱気相場入りしたと思われ、更なる下落に警戒が必要です。
VN指数の週末終値は1,217.30ポイントで、先週末終値から66.78ポイント下落しました。これで2週連続下落で、2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは126.64%になりました。週間の動きとしては、月曜日にいきなり先週末終値から57ポイントも下落してしまいました。これは先週金曜日に発表されたアメリカの消費者物価指数(CPI)が予想を上回る上昇となったことを受けてのものですが、想定以上に下落して出鼻をくじかれました。火曜日はわずかに上昇しましたが、水曜日は再び下落し、終値は1,213.93ポイントで直近1ヶ月での最安値を記録しました。木曜日はやや大きく反発し、終値は1,230ポイント台半ばを回復しましたが、金曜日は再び1,220ポイントを割り込んでしまいました。今週は一度も1,300ポイントにトライすることなく、火曜日以降は1,250ポイントを下回ったままでした。これまで欧米の株式市場の動きにあまり影響されなかったVN指数ですが、さすがにここ最近の情勢では独自の道を進むことはできないようです。
ビナミルク株価の2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは60.64%となりました。
2. 手数料込での損益
次に手数料込での損益を見てみます。
「ベトナム株を買ってみた!」で記載した通り、ビナミルク(VNM)株購入の際には税込みで1,320,000VNDの手数料がかかっています。
6月17日終値で手数料込みの損益を計算すると下表のようになります。
VND評価額は40,020,000VND、VND損益は-19,300,000VNDでした。先週末終値からは1,680,000VND減少しました。株価の購入以来最安値が近づいてきたことで、VND評価額は2度目の40,000,000VND割れが近づいてきました。
円換算評価額は231,316円、円換算損益は-42,184円でした。今週は若干円高になったため、先週末終値から13,046円減少しました。その結果、円換算損失が40,000円を超えてしまいました。
損益率はVNDでは32.5%のマイナス、円換算では15.4%のマイナスとなりました。
3. まとめ
今週はビナミルク株価、日経平均、NYダウ、VN指数の週末終値が先週末終値からそろって大きく下落し、悪夢の1週間となりました。4つの株価と指数がそろってこれだけ下落したのは昨年1月29日以来ですが、株式市場を取り巻く状況はその時よりも相当悪くなっていると思われます。下落の主な要因は欧米諸国でのインフレの進行と利上げによる景気悪化懸念です。FOMCでは通常の3倍となる0.75%の大幅利上げが決定されました。また、本文中では触れませんでしたが、木曜日にはスイスの中央銀行が予想外の利上げを決定し、金曜日の下落につながりました。来月のFOMCでの利上げ幅も0.5%ではなく0.75%になると予想されており、今後も世界的に株価の下落基調が続きそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました。