こんにちは、エムケーワイです。
今週は急激に円安が進みました。6月に入って1ドルが再び130円台に上昇していたのですが、今週月曜日に132円台になると、その後も上昇して水曜日には134円台を記録しました。現在も134円台が維持されています。本文中でも触れていますが、日銀の黒田総裁が金融緩和を継続する方針を示したことが引き金になったようです。
円は対ドルだけでなく他の通貨に対しても安くなっており、円の独歩安と言える状況です。例えば本サイトのメイン通貨であるVNDに対しても、本サイト開設以来最安になっています。私がベトナムによく出張していた2018年~2019年頃は、ホーチミン市内の両替所で10,000円を両替すると、必ず2,000,000VND以上ゲットできていましたが、現在のレートだとおそらく1,700,000VND程度にしかなりません。ちょっと考えられない水準です。おかげでビナミルク株の円換算損失は少なくなっていますが^_^;
欧米諸国では今後利上げが進み、利上げができない円との金利差はますます広がると予想されます。当面円安が治まる気配はなく、輸入品の価格上昇が生活を直撃することになりますが、外国から日本を訪れる人にとってはメリット大です。ちょうど入国制限が緩和され、外国人観光客の受け入れが再開されたので、インバウンドにより少しでも国内の経済が活性化されることを期待したいです。
では、ビナミルク株価の報告です。
1. 6月10日の終値
ビナミルク株価の今週末終値は69,500VNDでした。先週末終値から800VND下落し、2週連続下落となりました。
週間の動きとしては、月曜日に反発して71,000VNDに迫ると、火曜日、水曜日も陽線を描きましたが、上昇幅はわずかでした。すると、木曜日は反落して、終値は先週末終値を下回ってしまいました。金曜日も続落して70,000VNDを割り込むと、同日の安値で取引を終えました。70,000VNDは何とか死守して欲しかったのですが…
今年初の週末終値2週連続上昇の後、残念な2週連続下落です。下落幅は先週に比べると小さかったのですが、このパターンは前回大幅上昇後に6週連続下落した際と同じなので(しかも2週目の下落幅は前回も800VND)、嫌な予感がします^_^;
約定日(2020年8月19日)から6月10日までの株価とVND評価額の推移をグラフにすると下図のようになります。株価は左目盛、VND評価額は右目盛です。2020年9月25日までの株価は、無償割り当てによる調整はしていません。
ビナミルク株価、VND評価額の週末終値は、前述の通り今年初の2週連続上昇の後あっさり2週連続下落となりました。購入以来最安値更新にはまだ少々余裕がありますが、グラフの形が前回大幅上昇した後6週連続下落が始まった時と酷似していることが気がかりです。また、先週もそうでしたが、今週も木曜日、金曜日と2日続落で終わったこと、株価が節目の70,000VNDを下回ってしまったことも不安に拍車をかけます…
日経平均、NYダウ、VN指数を含めた動きは下図のようになりました。
日経平均の週末終値は27,824.29円で、先週末終値からは62.72円上昇しました。これで4週連続上昇ですが、上昇幅は先週(980円)に比べるとかなり小さくなりました。2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは118.32%です。週間の動きとしては、日銀の黒田総裁が月曜日に「金融引き締めを行う状況にはなく、金融緩和を粘り強く続けていく」との見解を示したことにより、円安・ドル高が進み、輸出関連株が買われる動きが見られました。この結果日経平均は木曜日まで5営業日連続で上昇し、木曜日終値は28,246.53円と、3月29日(火)以来の高値を記録しました。しかし、現地時間木曜日に欧州中央銀行(ECB)が、7月にも利上げに踏み切る方針を示したことで、ヨーロッパの景気減速に対する警戒感が強まり、金曜日は前日比で422.24円下落して終値は28,000円を割り込んでしまいました。今週はなんとか下落を免れましたが、アメリカ時間金曜日に発表された消費者物価指数(CPI)の結果を受け、NYダウは大幅に下落しました。また、来週はアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)で再び0.5%の利上げが実施されると見込まれ、日経平均にとって厳しい展開になることが予想されます。
NYダウの週末終値は31,392.79ドルで、先週末終値から1,506.91ドル下落しました。先々週の週末終値は前週末終値から1,951ドルも上昇しましたが(実に9週間ぶりの上昇!)、2週連続下落で、その上昇分をほぼ吐き出してしまいました。ここのところ上昇するにしても、下落するにしても動きが激しすぎます^_^; 2020年10月23日終値に対するパフォーマンスも110.79%まで下落し、日経平均のパフォーマンスを大きく下回ってしまいました。週間の動きとしては、月曜日、火曜日と2日連続で上昇し、火曜日の終値は33,000ドルを突破しました。しかし、水曜日に反落すると、木曜日、金曜日と大きく値を下げ、週末終値は一気に32,000ドルを割り込んでしまいました。日経平均のところで記載した通り、木曜日にECBが7月にも利上げに踏み切る方針を示したこと、金曜日に発表されたCPIが市場予想を上回る上昇率だったことで、景気減速やインフレに対する警戒感が高まりました。これにより、来週の火曜日、水曜日に予定されているFOMCでの利上げ幅が0.75%になるとの予想も出てきました。もしそうなると、NYダウはもう一段下落するかもしれません。
VN指数の週末終値は1,284.08ポイントで、先週末終値から3.90ポイント下落しました。下落幅はわずかでしたが、4週連続上昇を阻まれました。2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは133.58%になりました。週間の動きとしては、月曜日は先週末終値から小幅に上昇し、終値は1,290ポイントをわずかに上回りました。火曜日も小幅に上昇すると、水曜日は前日比で1.3%近い上昇を見せ、終値は1,300ポイント台を回復しました。VN指数の1,300ポイント超えは5月11日(水)以来です。しかし、木曜日にほぼ横ばいながら前日からわずかに下落すると、金曜日は前日比で1.8%を超える大幅下落に見舞われ、それまでの上昇分を一気に吐き出してしまいました。今週は一時的に1,300ポイント台に乗せましたが、株式市場が世界的に厳しい状況に置かれていることもあり、それ以上上昇して行くことができませんでした。再び1,500ポイント台を回復するには相当時間がかかりそうです。
ビナミルク株価の2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは63.18%となりました。
2. 手数料込での損益
次に手数料込での損益を見てみます。
「ベトナム株を買ってみた!」で記載した通り、ビナミルク(VNM)株購入の際には税込みで1,320,000VNDの手数料がかかっています。
6月10日終値で手数料込みの損益を計算すると下表のようになります。
VND評価額は41,700,000VND、VND損益は-17,620,000VNDでした。先週末終値からは480,000VND減少しました。株価が70,000VNDを下回ったことで、VND評価額が再び42,000,000VNDを割り込んでしまいました。
円換算評価額は244,362円、円換算損益は-29,138円でした。VND評価額、VND損益は減少しましたが、今週は大きく円安が進んだので、円換算評価額、円換算損益は先週末終値から10,685円増加しました。円換算損失が30,000円を下回りましたが、円安のお陰では喜べません^_^;
損益率はVNDでは29.7%のマイナス、円換算では10.7%のマイナスとなり、両者の差がずいぶん大きくなりました。
3. まとめ
ビナミルク株価の今週末終値は69,500VNDでした。先週末終値から800VND下落し、2週連続下落となりました。節目の70,000VNDを維持することができませんでしたが、このまま下がり続けて購入以来最安値を更新することだけは避けて欲しいものです。
日経平均の週末終値は27,824.29円で、先週末終値から62.72円上昇しました。これで4週連続上昇ですが、上昇幅は極わずかにとどまりました。円安が進み、木曜日までは5営業日連続上昇となっていましたが、現地時間木曜日にECBが利上げに踏み切る方針を示したことで、金曜日は急落し、それまでの上昇をほぼ帳消しにしてしまいました。
NYダウの週末終値は31,392.79ドルで、先週末終値から1,506.91ドルも下落しました。これで2週連続下落となり、先々週の急上昇分がほぼ消え去りました。金曜日に発表されたCPIは市場予想を上回り、インフレはまだまだ収まりそうにありません。来週はFOMCが予定されており、利上げ幅によっては更に大きく下落する可能性があります。
VN指数の週末終値は1,284.08ポイントでした。先週末終値からは3.90ポイント下落し、4週連続上昇とはなりませんでした。一時1,300ポイントを突破したのですが、金曜日は世界的な株安の動きに押され、大きく値を下げてしまいました。来週は再び1,300ポイント台を回復し、かつ1,300ポイント台を固めることができるか注目したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。