こんにちは、エムケーワイです。
世界的に株価の下落が続いています。今週は仮想通貨も大きく下落しました。ロシアのウクライナ侵攻や中国のロックダウンによりエネルギーや穀物をはじめとする各種物価が上昇しており、インフレ抑制のために欧米各国は利上げや金融引き締めと言った政策を取り始めています。これにより世界的に景気が減速するとの懸念が広がり、現在の株価と仮想通貨の下落を引き起こしています。ロシアのウクライナ侵攻も中国のロックダウンもすぐには収束する気配がなく、株式、仮想通貨の不安定な相場は長期化する可能性があります。価格が下落したところを細かく拾っていくという対応も考えられますが、落ちてくるナイフをつかむことにもなりかねないので、当面投資には慎重な姿勢で臨んだ方がよさそうです。
3回目のワクチン接種で今ひとつ体調がすぐれないので、今週もビナミルク株価報告は簡略版となります。
1. 5月13日の終値
ビナミルク株価の今週末終値は66,100VNDで、先週末終値から4,100VND下落しました。これで2週連続で前週末終値から4,000VND以上下落、そして6週連続下落で遂に70,000VNDをも割り込んでしまいました。もちろん今週も購入以来最安値を更新です( ;∀;)
月曜日は一時70,000VNDを割り込みながらもなんとか踏みとどまり、火曜日は若干の反発を見せましたが、水曜日に終値がとうとう70,000VNDを割り込むと、木曜日、金曜日とVN指数の大幅下落に巻き込まれ、66,000VND台まで値を下げました。
残念ながらここに来て下落の勢いが加速しており、どこまで下がるのか全く予想できない状況になって来ました。
約定日(2020年8月19日)から5月13日までの株価とVND評価額の推移をグラフにすると下図のようになります。株価は左目盛、VND評価額は右目盛です。2020年9月25日までの株価は、無償割り当てによる調整はしていません。
ビナミルク株価、VND評価額は2週連続の大幅下落で、今週もグラフ縦軸の下限値を更新しました。
4月1日以降の下落は目も当てられない状況で、株価は週末終値としての購入以来最高値を記録した2020年9月25日の127,700VNDの1/2になることが現実的になって来ました。また、VND評価額も遂に節目の40,000,000VNDを割り込んでしまいました。
後述しますが、VN指数にも強烈な逆風が吹いており、しばらく反転する気配はなさそうです( ;∀;)
日経平均、NYダウ、VN指数を含めた動きは下図のようになりました。
日経平均の週末終値は26,427.65円で、先週末終値からは575.91円下落しました。2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは112.38%になりました。ここのところNYダウやVN指数に比べると踏ん張っていた日経平均でしたが、今週は世界的な株価下落の流れに抗えませんでした。月曜日に27,000円を、木曜日に26,000円を割り込んだ後、金曜日に前日比で660円を超える上昇を見せましたが、アメリカのインフレ率は高止まりしており、今後もその影響を受けて不安定な動きが続きそうです。
NYダウの週末終値は32,196.66ドルでした。先週末終値からは702.71ドル下落しました。これで7週連続下落ですが、これは2001年以来21年振りということです! 2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは113.63%になりました。こちらも日経平均同様木曜日までは冴えない動きで32,000ドルを割り込んでいましたが、金曜日に前日比で466ドル上昇し、32,000ドル台を回復しました。しかし、雇用統計や消費者物価指数(CPI)の結果から金融引き締めの加速や利上げに対する警戒が強まっており、NYダウ、S&P500指数、ナスダック総合株価指数がそろって年初来安値を更新するなど、楽観できる状況ではありません。
VN指数の週末終値は1,182.77ポイントでした。先週末終値からは一気に146.49ポイント下落し、まさかの1,200ポイント割れとなってしまいました。月曜日に1,260ポイント台まで下落した後、水曜日には何とか1,300ポイント台を回復しましたが、木曜日、金曜日と連日で前日比4.5%を超える急落に見舞われました。VN指数が1週間でこれだけ下落したのは、ビナミルク株購入以来初めてで、VN指数の週末終値が1,200ポイントを下回ったのは昨年の3月26日以来です。2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは123.04%になりました。グラフを見ると、4月1日以降の下落の勢いはものすごいですね。一気にNYダウと日経平均のパフォーマンスに接近してしまいました。欧米の金融引き締めにより、新興国株式市場からの資金の引き上げが始まったのでしょうか!?
ビナミルク株価の2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは60.09%になり、60%割れが近づいてきました。
2. 手数料込での損益
次に手数料込での損益を見てみます。
「ベトナム株を買ってみた!」で記載した通り、ビナミルク(VNM)株購入の際には税込みで1,320,000VNDの手数料がかかっています。
5月13日終値で手数料込みの損益を計算すると下表のようになります。
VND評価額は39,660,000VND、VND損益は-19,660,000VNDでした。先週末終値からは2,460,000VND減少し、恐れていた損失20,000,000VNDが迫ってきました。
円換算評価額は218,527円、円換算損益は-54,973円でした。今週は円安が是正傾向となり、先週末終値から一気に22,821円減少しました。おかげで先週30,000円を突破した円換算損失は、一気に50,000円台半ばまで膨らみました。円換算損失が50,000円を超えたのは初めてです。
損益率はVNDでは33.1%のマイナス、円換算では20.1%のマイナスとなりました。VND損益率はあっさり-30%を突破し、円換算損益率も一気に-20%を超えてしまいました。
3. まとめ
ビナミルク株価の今週末終値は66,100VNDで、先週末終値から4,100VND下落しました。これで6週連続下落となり、2週連続で購入以来最安値を大きく更新してしまいました。世界的に株価の下落サイクルに入ったため、今後も上昇は期待できそうにありません。
日経平均とNYダウの週末終値は今週そろって先週末終値から下落しました。下落幅は日経平均が575.91円、NYダウが702.71ドルで、金曜日の大幅反発がなければ、それぞれ1,000円、1,000ドルを超える急落となるところでした。NYダウは実に21年振りの7週連続下落を記録しましたが、アメリカの利上げサイクルは始まったばかりで、ここが底値と判断できる状況にはありません。本格的なリセッション入りも覚悟しておく必要があると思われます。
VN指数は今週も下落し、6週連続下落となりましたが、木曜日、金曜日と急落し、週末終値は1,200ポイントを割り込んでしまいました。これは昨年3月26日以来で、週間で10%を超えて下落したのは、ビナミルク株購入以来初めてのことです。欧米諸国の利上げにより、新興国の株式市場から資金が引き上げられる可能性があり、これまで順調に上昇していたVN指数に強烈な逆風が吹き始めました。
最後までお読みいただきありがとうございました。