こんにちは、エムケーワイです。
ロシアによるウクライナ侵攻開始から2ヶ月となりました。ロシア軍は首都キーウ制圧を断念し、ウクライナ北部から撤退しましたが、その後東部制圧に向けた攻撃を本格化させています。ウクライナも欧米諸国の軍事支援を受け、今後も戦い続ける意思を示していることや、ロシア軍が去った後のキーウ周辺で同軍による残虐行為が発覚し、交渉による停戦実現の可能性が小さくなったことから、攻防はさらに激化、長期化する可能性があります。
この状況を受け、国連はグテレス事務総長が今月26日にロシアのプーチン大統領と、28日にウクライナのゼレンスキー大統領と面会すると発表しました。機能不全に陥っている国連ですが、この面会で停戦に向けて大きな役割を果たしてくれることを期待せずにいられません。
では、今週のビナミルク株価の報告です。
1. 4月22日の終値
ビナミルク株価の今週末終値は75,900VNDで、先週末終値から600VND下落しました。3月25日の終値から6,500VNDの上昇を見せた4月1日の終値81,700VNDから3週連続下落であっさり76,000VNDを割り込み、しばらくは心配しなくて良いと思っていた購入以来最安値が目前に迫ってきました。
週間の動きとしては、月曜日は一時78,000VNDに迫る上昇を見せましたが、火曜日には反落し、終値は76,000VNDとなりました。その後も木曜日まで3日続落となり、木曜日の終値は75,000VNDまで下がりました。このままでは週末終値としての購入以来最安値更新となるところでしたが、金曜日には辛うじて反発し、木曜日終値から900VND上昇しました。なんとか購入以来最安値更新を免れましたが、本当に紙一重でした。
ただ、タイトルの通り今週はVN指数が先週末終値から5%以上急落した中で、ビナミルク株価は先週末終値から1%未満の下落で済んだので、まあ踏みとどまったと言ってよいのではないでしょうか^_^;
約定日(2020年8月19日)から4月22日までの株価とVND評価額の推移をグラフにすると下図のようになります。株価は左目盛、VND評価額は右目盛です。2020年9月25日までの株価は、無償割り当てによる調整はしていません。
先々週から株価とVND評価額の週末終値は3週連続で下落し、3月25日から4月1日までの上昇分のほぼ9割が消滅してしまいました。
グラフを改めて見直すと、株価とVND評価額が上昇していたのは購入直後の5ヶ月程度で、それ以降15ヶ月ほど下落基調が続いています。昨年5月から10月にかけては保ち合い状態だったのですが、そこを下抜けたことで多くの投資家に見放されてしまったように思われます。この流れは2022年に入っても今のところ変わっていません。2022年の業績は売上高の成長率が改善し、経常利益も前年比でプラスに転じる予想ですが(2021年実績は前年比マイナス)、株価が上昇につながるほどのインパクトはないようです。今後よほどのポジティブサプライズがないと、上昇に転じることは難しいかなと感じています。
日経平均、NYダウ、VN指数を含めた動きは下図のようになりました。
今週の日経平均の週末終値は27,105.26円でした。2週連続上昇となりましたが、先週末終値からの上昇幅はわずか12.07円で、実質横ばいです。2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは115.26%になりました。週間の動きとしては、月曜日に先週末終値から300円近く下落し、終値は26,800円を割り込みました。火曜日から木曜日までは連騰して、木曜日の終値は27,553円まで上昇しましたが、金曜日は前日比で447円下落して終わりました。これといった好材料がない中27,000円台半ばまでの上昇を見せましたが、アメリカ時間21日に連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が国際通貨基金(IMF)主催の討論会で「5月の0.5%の利上げを支持する」と発言したことによりNYダウが下落に転じたことを受け、金曜日はハイテク株を中心に売りが先行しました。5月のFOMCでの0.5%の利上げは織り込み済みと思われていましたが、まだまだ株式市場はパウエル議長をはじめとするFRB高官の発言に右往左往してしまうことが明らかになりました。来週は企業の決算発表が本格化しますが、GWの大型連休を控え、日経平均は膠着した状況になりそうです。
NYダウの週末終値は33,811.40ドルでした。先週末終値からは639.83ドル安と大きく下落し、これで4週連続下落となるとともに、34,000ドルを割り込んでしまいました。2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは119.32%になりました。週間の動きとしては、月曜日は先週末終値から40ドルほど値を下げましたが、火曜日は約500ドル、水曜日は約250ドル上昇し、35,000ドル台を回復しました。しかし、木曜日に上述のパウエルFRB議長の発言で下落して34,800ドルを割り込むと、金曜日は下落幅が一時1,000ドルを超えて今年最大の下げを記録してしまいました(前日比981.36ドル安)。0.5%の利上げは5月のFOMCだけでなく、続く6月、7月のFOMCでも実施されることが予想され、これに金融引き締めが加わることで景気後退に対する警戒感が高まりました(それにしても金曜日の反応は極端すぎるように思いますが…)。アメリカでも来週は多くの企業の決算発表が予定されており、好決算を発表した企業には買いが集まると思われますが、5月3日(火)~4日(水)のFOMCを通過するまでは、不安定な展開が続くと予想されます。
VN指数の週末終値は1,379.23ポイントでした。先週末終値比79.33ポイント安と大きく下落し、一気に1,400ポイントを割り込んでしまいました。ちょっと予想外の展開です。2020年10月23日終値に対するパフォーマンスも143.48%まで下落し、昨年10月22日以来の150%割れとなりました。週間の動きとしては、月曜日から木曜日まで続落し、月曜日終値は1,430ポイント台、火曜日終値は1,400ポイント台、水曜日終値は1,380ポイント台と連日前日比で1.5%を超える下落に見舞われました。木曜日終値も前日比で1%以上下落しましたが、辛うじて1,370ポイント台は死守しました。金曜日は一時1,352ポイント台まで下落しましたが、引けにかけて上昇し、前日比9ポイント高終わりました。VN指数がここまで下落するのは昨年7月以来で、欧米の金利上昇や金融引き締めにより、新興市場への投資資金の一斉引き上げが始まったのかと思われましたが、アイザワ証券の情報によると、外国人投資家は買い越しているようで、国内投資家のスタンスが変わってきたのでしょうか?いずれにしても1,500ポイントはかなり遠ざかってしまいました。ここから再び巻き返すことができるかできるか注目したいと思います。
ビナミルク株価の2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは69.00%になりました。
2. 手数料込での損益
次に手数料込での損益を見てみます。
「ベトナム株を買ってみた!」で記載した通り、ビナミルク(VNM)株購入の際には税込みで1,320,000VNDの手数料がかかっています。
4月22日終値で手数料込みの損益を計算すると下表のようになります。
VND評価額は45,540,000VND、VND損益は-13,780,000VNDでした。先週末終値からは360,000VND減少しました。VND損失が14,000,000VNDに迫ってきました。
円換算評価額は257,301円、円換算損益は-16,199円でした。今週はかなり円安が進んだので、VND評価額、VND損益が減少したにもかかわらず、こちらは先週末終値から7,146円も増加しました。円安はどこまで進むのでしょう!?
損益率はVNDでは23.2%のマイナス、円換算では5.9%のマイナスとなり、VNDと円換算の差が4倍近くまで広がりました。
3. まとめ
ビナミルク株価の今週末終値は75,900VNDで、先週末終値から600VND下落しました。VN指数が大きく下落する中踏ん張ったのですが、これで3週連続下落となり、購入以来最安値が迫ってきました。厳しい状況が続いていますが、なんとか購入以来最安値更新は免れて欲しいものです。
日経平均の週末終値は2週連続上昇となりましたが、金曜日に失速し、先週末終値からの上昇幅はわずか12.07円に終わりました。一方NYダウの週末終値は今週も下落し、4週連続下落となりました。こちらも金曜日は今年最大の下落幅を記録しました。両指数の金曜日の下落は、アメリカ時間21日(木)のIMF討論会におけるパウエルFRB議長の発言を受けてのものです。5月のFOMCでの0.5%の利上げは織り込み済みと思われていた両市場でしたが、この発言により大きく揺り動かされました。5月のFOMCまでは不安定な展開となりそうです。
VN指数の週末終値は先週末終値比79.33ポイント安と大きく下落し、一気に1,380ポイントを割り込んでしまいました。月曜日から木曜日まで連日前日比で1%を超える下落に見舞われ、金曜日こそ反発しましたが、その上昇幅はわずかでした。ベトナムの株式市場に対する見直しが入っているのだとすると、軟調相場入りする可能性があります。
最後までお読みいただきありがとうございました。