こんにちは、エムケーワイです。
2月14日(月)から入院し、退院後も療養に努めていたので、3週間ぶりの投稿になります。2月が終わり3月に入ってもコロナはなかなか収束しそうにありませんが、皆さん、健康診断はしっかり受診し、問題があればほったらかしにしないようにしましょう!(自戒を込めて)
私が入院している間にウクライナ情勢は緊迫化を増し、2月24日(木)、遂にロシアがウクライナ侵攻を開始しました。主権国家への軍事侵攻、力による現状変更は決して許される行為ではありません。また、オリンピック・パラリンピック期間中の軍事行動は明らかなオリンピック休戦決議違反です。国連総会ではロシア非難決議が141ヶ国の賛成で採択され、厳しい経済的な制裁も課されていますが、残念ながらロシアの侵攻を止めるには至っていません。もどかしい限りですが、1日も早くこの悲劇が終わることを祈りたいと思います。
ウクライナ侵攻は世界の株式市場にも大きな影を落とし、アメリカのインフレに伴う利上げ観測や金融緩和の終了で、ただでさえ厳しかった状況に更に冷や水を浴びせかけました。少なくとも今年前半は期待できない状況になったのではないでしょうか!?
そんな中でのビナミルク株価の報告です。
1. 3月4日の終値
私が入院・療養している間もビナミルク株価はどんどん下がり続け、毎週週末終値としての購入以来最安値を更新していました。先週2月25日(金)の終値は遂に80,000VNDの大台を割り込んでしまったのですが、それでも下げ止まらず、3月4日(金)の終値は77,900VNDと、先週末終値から更に1,000VND下落しました。当然今週も週末終値の購入以来最安値を更新し、これで4週連続購入以来最安値更新となりました。
週間の動きとしては、株価が上昇したのは火曜日のみで、水曜日には前日の上昇を帳消しにし、木曜日、金曜日と3日続落でじわじわと値を下げました。
テト休暇が明けて流れが変わることを願っていましたが、願いはかなわず、2月以降も下値を切り下げる展開が続いています。今週は配当金が支払われたのですが、このような状況では喜びも半減です。ちなみに配当金は100株当たり1,400VND。私は600株保有しているので、合計840,000VND。ここから所得税と地方税が合わせて20.3%程引かれます。
約定日(2020年8月19日)から3月4日までの株価とVND評価額の推移をグラフにすると下図のようになります。株価は左目盛、VND評価額は右目盛です。2020年9月25日までの株価は、無償割り当てによる調整はしていません。
テト休暇明けの4週間、ビナミルク株価とVND評価額の週末終値はほぼ一直線に下がっています。4週間での株価の下落幅は5,200VNDで、毎週1,300VNDずつ下落した計算になります。一方VND評価額は4週間で3,120,000VND下落しており、配当金を670,000VND程もらっても「焼け石に水」と言った感じです。
また、2022年に入ってからの動向を見ても、週末終値が前週末終値を上回ったのはたった1回(1月28日)という有様です。その間の株価の下落幅は8,500VNDに達しており、昨年末終値に対する下落率は10%に迫っています。1月21日(金)の終値で割り込んだVND評価額50,000,000VNDも、1ヶ月ちょっとではるか遠くに行ってしまいました^_^;
上記のような状況にウクライナ情勢が加わり、ビナミルク株価はどこまで下がるのか全く先が見えなくなってきました。この先悲観しかありません。それでも売却は考えていませんが…
日経平均、NYダウ、VN指数を含めた動きは下図のようになりました。
今週の日経平均の週末終値は25,985.47円でした。先週末終値から491.03円下落し、週末終値としてはなんと2020年11月20日以来の26,000円割れです。また、3週連続下落となり、2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは110.50%まで下がってきました。私が投稿を休んでいた間下がり続けたことになりますが、前半はアメリカの3月の利上げ率や年間の利上げ回数の見込みが高くなったことが主要因でしたが、後半はそれにウクライナ情勢が加わり、ロシアのウクライナ侵攻が始まった2月24日(木)には大きく値を下げました。その後はウクライナ情勢に敏感に反応して上下していましたが、今週末の3月4日(金)はロシア軍がヨーロッパ最大級の原発であるザポロジエ原発への攻撃を開始したとのニュースをきっかけに、再び急落してしまいました。2022年に入ってから日経平均も週末終値が前週末終値を上回ったのは2回(2月4日、2月11日)のみで、昨年末終値から2,800円近く下がるという厳しい状況が続いています。更に今週末SMBC日興証券の幹部が金融商品取引法違反容疑で東京地検特捜部に逮捕されたことにより、日本市場の信認低下の恐れが発生しています。来週は日経平均の25,000円割れも視野に入れておく必要があるかもしれません。
今週のNYダウの週末終値は33,614.80ドルでした。先週末終値から443.95ドル下落し、こちらは昨年6月18日以来の週末終値としての34,000ドル割れです。また、4週連続下落で、2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは118.63%と、120%を割り込んでしまいました。2月11日(金)に35,000ドルを割り込んで以来、2月15日(火)こそ35,000ドルに迫る上昇を見せましたが、それ以降は週をまたいで23日(水)まで5営業日連続下落となり、ロシアのウクライナ侵攻が始まった24日(木)には一時32,272ドルまで値を下げました。しかし、終値としては33,200ドル台まで回復すると、翌25日(金)には34,000ドル台を回復しました。その後は日経平均同様ウクライナ情勢に一喜一憂する動きとなりましたが、34,000ドル台を維持することができませんでした。こちらも2022年に入ってからの動きを見てみると、週末終値が前週末終値を上回ったのは日経平均同様2回(1月28日、2月4日)のみで、昨年末終値からは2,700ドル以上下落しました。日経平均と同じような展開ですが、下落率は日経平均の方が大きく、ここでも日本市場の弱さが感じられます。4日に発表された雇用統計で、非農業部門の雇用者増加数は市場予想を上回りましたが、NYダウの反応は限定的でした。来週もウクライナ情勢を睨んだ展開になりそうです。
VN指数の今週末終値は1,505.33ポイントでした。先週末終値からはプラス6.44ポイントとわずかに上昇し、1,500ポイント台を回復しました。2月11日(金)以降は14日(月)に急落し、1,500ポイントを割り込んで、一気に1,470ポイントに迫りました。しかし、翌日に反発して1,490ポイント台に乗せると、17日(木)には1,510ポイント近くまで上昇しました。その後は1,510ポイントを巡る攻防となり、23日(水)には一時1,520ポイントを超えましたが、24日(木)に反落して再び1,500ポイントを割り込みました。25日(金)以降は地政学リスクもあり、1,500ポイントを突破できないもどかしい展開が続きましたが、3月3日(木)に1,485ポイントから1,505ポイントまでジャンプアップすると、4日(金)も世界の株式指数が下落する中、前日比でわずか0.02%ですが上昇する底力を見せました。2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは156.60%になりました。ただ、ウクライナ情勢の深刻度が増していくと、ベトナム市場もその影響を免れることはできないと思われるので、今後の展開は楽観できないかもしれません。
ビナミルク株価の2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは70.82%になり、再びグラフ縦軸の下限値切り下げが迫ってきました。VN指数が上記のように底堅い動きを見せる中で、ビナミルク株価は右肩下がりの下落を続けており、完全に投資家から見放されている感じです。
2. 手数料込での損益
次に手数料込での損益を見てみます。
「ベトナム株を買ってみた!」で記載した通り、ビナミルク(VNM)株購入の際には税込みで1,320,000VNDの手数料がかかっています。
3月4日終値で手数料込みの損益を計算すると下表のようになります。
VND評価額は46,740,000VND、VND損益は-12,580,000VNDでした。直近の投稿の2月11日(金)からは2,460,000VND減少し、同日初めて10,000,000VNDを突破したVND損失は一気に12,000,000VNDを突破しました。
円換算評価額は238,841円、円換算損益は-34.659円で、こちらは2月11日から14,047円減少しました。2月11日はVND評価額が減少しながらも、円換算評価額は増加して250,000円台を回復したのですが、あっさりと再び250,000円を割り込みました。また、円換算損失は30,000円を軽く突破し、35,000円に迫ってきました。
損益率はVNDでは21.2%のマイナス、円換算では12.7%のマイナスとなり、VNDでは遂にマイナス幅が20%を突破、円換算でのマイナス幅も10%を大きく超えてしまいました。
VNDでも円換算でも損益のプラスがどんどん遠くなっていきます( ;∀;)
3. まとめ
ビナミルク株価の今週末終値は77,900VNDで、先週末終値から1,000VND下落しました。私が投稿を休んでいた間も週末終値は下落し続け、これで4週連続下落となりました。購入以来最安値も4週連続での更新です。2022年に入っても下落基調に歯止めがかからず、どこまで下がるのか予想がつかない状況に陥りました。
ロシアのウクライナ侵攻により日経平均とNYダウの週末終値も先週末終値から大きく下落し、日経平均は2020年11月20日以来、NYダウは昨年6月18日以来の安値となりました。どちらも2022年に入ってから下落基調が続いていましたが、アメリカの利上げと金融緩和の終了が株価にほぼ織り込まれたと思われていたタイミングでウクライナ侵攻が始まり、今後はこれまで以上の厳しい状況になることが予想されます。
上記のような状況下でもVN指数の週末終値はわずかながら唯一先週末終値から上昇しました。昨年末終値からも上昇して1,500ポイント台を維持しているので、今年も我が道を進む可能性がありますが、ウクライナ侵攻が長引くとさすがにある程度の影響は避けられないと思われます。今後の動向に注目です。
ロシアのウクライナ侵攻は世界に暗い影を落としました。2020年代になってこのような軍事侵攻が堂々と行われるとは、全く予想できませんでした。1日も早く平和的に解決することを願います。
最後までお読みいただきありがとうございました。