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ベトナム株 資産運用

ベトナム株の状況(10/29 購入以来初の株価3週連続上昇、しかし…)

こんにちは、エムケーワイです。

29日(金)にSBIソーシャルレンディングより2つのファンドの「未償還元本相当額」が入金されました。「未償還元本相当額」とは出資元本からそれまでに支払われた元本と利息額(税引き後)が差し引かれた額です。純損失が発生するわけではありませんが、それまでに受け取った利息がパーになるということです。なお、元本として償還されなかった分(=税引き後利息額)は「匿名組合出資損失」となり、「匿名組合出資損失」は雑所得の計算上必要経費に算入することができます。

実は「未償還元本相当額」が入金されるのは今回が初めてではなく、8月にも2つのファンドに関して同様の処置がとられました。こちらは太陽光発電事業などへの不正融資として結構大きく報じられたのでご存じの方もおられると思いますが、残念ながら不正融資(貸付先の資金使途違反)はこれだけではなかったということです。

私は2019年にソーシャルレンディングへの投資を始めました。ソーシャルレンディングに色々問題があることは知っていたので、運営会社としてはそれまでの実績と親会社がSBIホールディングスであるという安心感からSBIソーシャルレンディングを選びました。今年になるまでは、元本の繰り上げ償還があり思ったほどの利益は上げられないものの、利息の支払いが滞ることはありませんでした。しかし、今年になって突然相次いで不祥事が発覚しました。私がこれまでに出資した14ファンド中4ファンドで 「未償還元本相当額」が入金される事態になったので、確率的にはかなり高いと思います。本来なら損失補填はしてもらえないところ「未償還元本相当額」が償還されたので、そこはさすがSBIグループというところですが、やはり利率が高い(5~8%程度)投資にはそれなりのリスクが伴うということですね。現在運用中のファンドは1ファンドのみで、今はこのファンドの運用が無事終了することを願うとともに、このファンドの運用が終了したらソーシャルレンディングからは足を洗おうと思っています。

では、今週のビナミルク株価の報告です。

1. 10月29日の終値

10月29日(金)のビナミルク株価の終値は90,700VNDで、先週末終値から200VND上昇しました。上昇幅はわずかですが、これで3週連続上昇です。過去の株価の推移を確認すると、なんと3週連続上昇は購入以来初の快挙です! それだけ芳しくない状況が続いているということですね^_^;

先週は金曜日に前日終値比+1,400VNDと大幅に上昇したので、今週もその勢いが続くことが期待されましたが、月曜日に反落すると、火曜日も続落し90,000VNDの大台を割り込んでしまいました。しかし、水曜日に反発して90,000VND台を回復すると、木曜日も引き続き上昇して先週末終値を100VND上回りました。ただ、長い上ひげをつけてしまいました。金曜日も上昇したもののその勢いは弱く、前日比ではわずか100VNDの上昇に留まりました。

購入以来初の3週連続上昇となりましたが、後述の通り今週はVN指数が大きくジャンプアップしたので、むしろ置いてきぼりになったことが残念です。

約定日(2020年8月19日)から10月29日までの株価とVND評価額の推移をグラフにすると下図のようになります。株価は左目盛、VND評価額は右目盛です。昨年9月25日までの株価は、無償割り当てによる調整はしていません。

株価は前述の通り、購入以来初の3週連続上昇となり、9月24日終値の90,700VNDに到達しました。しかし、その間の上昇率は1.23%で、同期間のVN指数の上昇率5.21%に比べると物足りなく感じられます。グラフを見ても横ばい状態から抜け出したとは言い切れません。来週はなんとか91,000VNDを突破して、横ばい状態を脱出するトリガーになって欲しいところです。

日経平均、NYダウ、VN指数を含めた動きは下図のようになりました。

先週の日経平均は「衆議院解散後の選挙期間中は日経平均が上昇する」というアノマリーに反して260円以上下落してしまいました。今週月曜日も、前日の参議院静岡選挙区の補欠選挙で自民党候補が敗れたことを受け、先週末終値から200円以上下落しました。しかし、火曜日は「衆議院選挙で自民党が単独過半数を獲得しそう」との報道が出たためか、一転して500円以上値を上げ、29,000円台を回復しました。その後は31日(日)の投票を控えて様子見状態となり、水曜日、木曜日と続落して再び29,000円を割り込みました。金曜日は反発したものの、前日のアメリカ市場の時間外取引でアップルやアマゾンの株価が下落したことで上値を抑えられ、29,000円台回復はなりませんでした。週末終値は28,892.69円で先週末終値からは87.84円上昇しましたが、先々週末終値からは下落しているので、今回は上記のアノマリーは当てはまらなかったようです。昨年10月23日終値に対するパフォーマンスは122.86%となりました。来週の日経平均は衆議院選挙の結果次第ですね。自民党が議席数を減らしながらも単独で過半数を占めることができると、政策期待で上昇すると思われますが、自民党が苦戦した場合は一時的に大きく下落するかもしれません。

NYダウは先々週から先週にかけて8営業日連続陽線を描いて着実に値を上げ、先週末終値は35,677.02ドルで過去最高値を更新しました。今週月曜日も上昇して9営業日連続陽線となり、水曜日には一時35,892.92ドルを記録しましたが、そこから下落し始めると木曜日には大きく値を下げて35,500ドルを割り込んでしまいました。しかし、マイクロソフトやシェブロンといった主要企業の好決算を受け木曜日、金曜日は連続して上昇し、週末終値は先週末終値比142.54ドル高の35,819.56ドルで、2週連続で過去最高値を更新しました。ナスダックやS&P500も連日過去最高値を更新しており、再び上昇気流に乗ってきました。ただ、現地時間28日(木)の夕方に決算を発表したアップルやアマゾンの株価が下落したことで、金曜日の上昇幅は89.08ドルに抑えられました。これが来週のNYダウの動向にどのように影響するでしょうか? 昨年10月23日終値に対するパフォーマンスは126.41%となりました。

VN指数は先々週、週末終値が約3か月半ぶりに1,390ポイントを超え、先週は1,400ポイントを奪還することが期待されましたが、残念ながら週末終値は1,390ポイントを割り込んでしまいました。そして今週、1,400ポイントへの再挑戦となりましたが、水曜日に一気に上昇して終値としては過去最高値となる1,423.02ポイントを記録しました。さすがに一旦調整が入るかと思われましたが、さにあらず、木曜日に1,430ポイントを超えて1,440ポイントに迫ると、金曜日には遂に1,440ポイントを突破ました。結局週末終値は先週末終値から55.3ポイントも上昇し、過去最高値を更新する1,444.27ポイントとなりました。昨年10月23日終値に対するパフォーマンスは150.25%となり、一気に150%を超えました(グラフの縦軸の上限値を更新しています)。先週は小休止しましたが、10月に入ってからのVN指数の上昇スピードは凄まじく、完全に今年前半の勢いを取り戻した感じです。出来高も増え、外国人投資家も買い越しに転じたようなので、来週はいよいよ1,500ポイントが見えてくるかもしれません。ただ、新型コロナウイルスの新規感染者数が金曜日に4,000人を超え、再び増加しつつあることが気がかりではあります。

ビナミルク株価の昨年10月23日終値に対するパフォーマンスは82.45%となりました。

2. 手数料込での損益

次に手数料込での損益を見てみます。

「ベトナム株を買ってみた!」で記載した通り、ビナミルク(VNM)株購入の際には税込みで1,320,000VNDの手数料がかかっています。

10月29日終値で手数料込みの損益を計算すると下表のようになります。

VND評価額は54,420,000VND、VND損益は-4,900,000VNDで先週から120,000VND増加しました。増加幅はそれほどでもありませんが、VND損失が節目の5,000,000VNDを下回りました。

円換算評価額は274,821円、円換算損益は1,321円で先週から6,036円増加しました。株価が少し上がったことと、1VNDが0.005円を超えたことで、なんとか円換算損益がプラスになりました。VND損益額からするといびつな感じですが…

損益率はVNDでは8.3%のマイナス、円換算では0.5%のプラスとなりました。

3. まとめ

今週のビナミルク株価の週末終値は90,700VNDで、先週末終値から200VND上昇しました。これで購入以来初の3週連続上昇となりましたが、まだ横ばい状態からは抜け出せていません。また、VN指数の上昇の勢いからは放置された状態なので、喜びも半ばです^_^;

日経平均は今週反発しましたが、先週末終値からの上昇幅は87.84円にとどまり、29,000円台奪還はなりませんでした。「衆議院解散後の選挙期間中は日経平均が上昇する」というアノマリーは今回は当てはまらなかったようです。31日(日)の衆議院選挙の結果を受け、来週はどのような動きになるでしょうか!?

先週週末終値が過去最高値を更新したNYダウは、今週も水曜日こそやや大きな調整がありましたが、その後2日連続で上昇し、週末終値として2週連続で過去最高値を更新しました。主要企業の好決算に後押しされていますが、アップルやアマゾンの決算が市場予想を下回ったことで上値が抑えられました。

VN指数は先週1,400ポイントの奪還に失敗し、今週再挑戦となりましたが、水曜日に一気に1,420ポイントを突破しました。その後も調整が入ることなく上昇し続け、木曜日には1,430ポイントを、金曜日には1,440ポイントを突破しました。週末終値は1,444.27ポイントで過去最高値を更新しました。

最後までお読みいただきありがとうございました。