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ベトナム株 資産運用

ベトナム株の状況(8/20 ビナミルク株購入から1年が経過しました)

こんにちは、エムケーワイです。

昨年8月19日にビナミルク株を購入してから丸1年が経過しました。この間、ベトナム最大の株式市場であるホーチミン市場の株価指数VN指数は、一時的な急落はあったものの順調に上昇し、私がベトナム株に目をつけたことは間違っていなかったと思います。しかし、ビナミルク株価は購入から今年に入るまでは、5株につき1株の無償割り当てが行われるなど期待以上の動きを見せていたのですが、その後はVN指数が上昇する中下落し続け、遂には損益がマイナスになって現在に至っています。

ベトナム株は、日本円をベトナムドン(VND)に替える際も、株を売買する際も結構な手数料がかかるので、もともと長期保有するつもりだったのですが、損益がマイナスになることは想定外でした。なかなか株価が上昇して行く気配が感じられないので、最近意気消沈しているのですが、購入から1年を迎え、改めて気長に長期保有しようと考えております。

では、今週のビナミルク株価の報告です。

1. 8月20日の終値

8月20日(金)のビナミルク株価の終値は87,800VNDでした。残念ながら3週連続上昇とはならず、先週から2,100VND下落してしまいました。

先週末終値は90,000VND台に乗せることができませんでしたが、一時的に91,000VNDに到達する時間帯もあったので、今週の動きには少し期待していました。実際、月曜日、火曜日は下落したものの、水曜日、木曜日は上昇して僅かですが90,000VNDを突破しました。金曜日の取引も90,300VNDから始まったのですが、後述するVN指数急落のあおりを受け?、前日終値から2,500VNDも下落、90,000VNDを大きく割り込んでしまいました。今週は90,000VNDを超えて終わると期待していたので、この急落はショックでした( ;∀;)

約定日(2020年8月19日)から8月20日までの株価とVND評価額の推移をグラフにすると下図のようになります。株価は左目盛、VND評価額は右目盛です。昨年9月25日までの株価は、無償割り当てによる調整はしていません。

残念ながら3週連続上昇とはなりませんでした。グラフを確認すると、購入以来株価が3週連続で上昇したことがありません。VND評価額は、昨年9月末に無償割り当てがあった際、3週連続で上昇しましたが、それ1回きりです(株価の3週連続上昇がないので当たり前ですが…)。逆に下落の方は7週連続下落があったり、2週連続下落とは言え、大幅な下落に複数回見舞われています。これではなかなか株価は上がっていきません。昨年は8月後半から年末にかけて強い動きを見せたので、今年もここから上昇して行って欲しいものです。

日経平均、NYダウ、VN指数を含めた動きは下図のようになりました。

日経平均は先週2週連続上昇で週末終値が28,000円に迫り、今週は28,000円を超えることが期待されましたが、思いもよらない展開となりました。月曜日から450円以上下落し、27,500円台に沈むと、火曜日は27,600円台に戻して始まったものの、2日続落となり、終値は27,400円台まで下がりました。水曜日は反発して27,500円台に戻しましたが、木曜日、金曜日と続落しました。週末終値は辛うじて27,000円台を死守しましたが(27,013.25円)、一時27,000円を割り込み、年初来安値を記録するほどでした。先週末終値からは963.9円も急落し、昨年10月23日終値に対するパフォーマンスは114.87%と、先週から4.1%下落しました。注目の4~6月期の国内総生産(GDP)速報値は前期比0.3%増、年率換算1.3%増で予想を上回りましたが、個人消費は前期比0.8%増で伸び悩みました。そして、新型コロナウイルスの感染拡大と、19日(木)にトヨタ自動車が9月の世界生産を4割減らすと発表されたことが追い打ちをかけました。来週も不安定な動きが続くと思われますが、何とか27,000円台は維持して欲しいものです。

先々週、先週と2週連続で過去最高値を更新したNYダウは、今週月曜日も上昇し、35,631ドルを記録しました。しかし火曜日から値を下げ始め、木曜日には一時34,690ドルと、月曜高値から1,000ドル近く下落してしまいました。金曜日は反発し、終値は35,120.08ドルと35,000ドル台を回復しましたが、先週末終値からは395.3ドルの下落となりました。昨年10月23日終値に対するパフォーマンスは123.94%です。こちらも3週連続上昇とはなりませんでした。アメリカでも新型コロナウイルスのデルタ株の感染が拡大しており、景気への悪影響が懸念されています。また、連邦準備理事会(FRB)による量的緩和縮小の開始時期が早まるとの観測が強まり、これらが投資家の心理を悪くしているようです。ここにアフガニスタンの地政学リスクが加わります。先週までは堅調に伸長し、今週の動きについても楽観視していましたが、一転世界同時株安の様相を呈して来ました。

VN指数は先週、週末終値が3週連続で上昇し、1,350ポイント台を回復しました。今週月曜日も引き続き上昇し、終値は1,370ポイントを突破しました。1,370ポイント付近では利益確定売りが出るようで火曜日、水曜日と続落したものの、木曜日はアジア市場がほぼ軟調な中反発し、再び1,370ポイント台を回復しました。このまま再び上昇気流に乗るかと思われましたが、金曜日、突然の嵐がホーチミン市場を襲いました。VN指数は前日終値比で45.42ポイント(3.3%)の急落を見せ、終値は1,329.43ポイントとなりました。先週末終値からは27.62ポイントの下落で、4週連続上昇とはなりませんでした。昨年10月23日終値に対するパフォーマンスは138.3%で、140%を割り込んでしまいました。国内投資家は買い越していますが、外国人投資家の売り越しが続いていること、新型コロナウイルス新規感染者数の7日間平均が9,000人を超えたことが今回の急落につながったようです。ビナミルク株価も結構頑張っていましたが、この急落には抗えませんでした。ベトナムの株式市場も楽観できない状態になりつつあります。

ビナミルク株価の昨年10月23日終値に対するパフォーマンスは79.82%となり、再び80%を割り込んでしまいました。

2. 手数料込での損益

次に手数料込での損益を見てみます。

「ベトナム株を買ってみた!」で記載した通り、ビナミルク(VNM)株購入の際には税込みで1,320,000VNDの手数料がかかっています。

8月20日終値で手数料込みの損益を計算すると下表のようになります。

VND評価額は52,680,000VND、VND損益は-6,640,000VNDで、先週から1,260,000VND下落しました。再び損失が6,000,000VNDを上回り、購入1周年を祝うことができませんでした。

円換算評価額は250,230円、円換算損益は-23,270円で、先週から7,603円減少しました。こちらも損失が再び20,000円を超えてしまいました。

損益率はVNDでは11.2%のマイナス、円換算では8.5%のマイナスで、祈りも空しくVND損益率はわずか1週で-10%超えに戻ってしまいました。

3. まとめ

昨年8月19日にビナミルク株を購入してから丸1年が過ぎました。1周年を祝いたいところでしたが…

今週のビナミルク株価の終値は87,800VNDで、先週末終値から2,100VND下落しました。木曜日までは90,000VNDを超えていたのですが、金曜日に一気に前日比2,500VND下落してしまいました。

日経平均は今週、先週末終値から1,000円近くも急落してしまいました。週末終値はなんとか27,000円台を維持しましたが、一時27,000円を割り込み、年初来安値を記録しました。

過去最高値更新中のNYダウは、今週も月曜日は上昇して35,600ドルを超えましたが、そこから木曜日まで1,000ドル近く下落しました。金曜日は反発し、35,000ドル台を回復しましたが、先週末終値からは400ドル近い下落となりました。

VN指数は今週も堅調で1,370ポイント台に乗せる場面もありましたが、金曜日に前日終値比で3.3%の急落に見舞われ、週末終値は1,330ポイントを割り込んでしまいました。

新型コロナウイルスの感染が引き続き世界的に拡大しています。トヨタ自動車が感染拡大により工場稼働率が下がり、部品調達に支障が出るため、9月の世界生産量を4割減らすと発表したように、再び経済の減速が意識されるようになってきました。今週は世界的に株安が進んだため、来週以降の動向も心配されます。

最後までお読みいただきありがとうございました。