こんにちは、エムケーワイです。
2月4日(金)に開幕した北京オリンピックは丁度折り返しを迎えました。出場している日本人選手、チームは素直に応援したいのですが、このタイミングでの北京での開催については複雑な感情を抱いています。細かくは書きませんが、1936年のベルリンオリンピックのようにならないことを切に願います。
後、スキージャンプの混合団体で、1回目のジャンプ後にスーツの規定違反で失格になった高梨沙羅選手の2月8日のInstagram投稿が非常に気がかりです。既に北京を後にしてヨーロッパに移動しているということですが、どうか周りにいる人たちがメンタル面のサポートをしてあげて欲しいと思います。そして、また元気にW杯に出場している姿が見たいです!
では、ビナミルク株価の報告です。
1. 2月11日の終値
ベトナム市場は、テト休暇のため先週は丸々1週間休場でした。今週はテト休暇が明け、ビナミルク株価も心機一転、昨年来の悪い流れが変わることを願っていましたが、淡い期待はあっさり裏切られました。
ビナミルク株価の2月11日(金)の終値は82,000VNDで、先々週末終値から1,100VND下落しました。先々週、2022年に入って初めて週末終値が前週末終値から上昇しましたが、その上昇幅を上回る下落となり、週末終値としての購入以来最安値を再び更新してしまいました。
週間の動きとしては、月曜日は83,500VNDまで上昇しましたが、火曜日には一気に82,000VNDまで下落しました。その後水曜日は反発しましたが、木曜日、金曜日と続落し、結局火曜日終値の82,000VNDまで値を戻しました。
今週SBI証券のサイトで2021年のビナミルクの決算が確認できるようになりました(現地では1月28日に発表されたようです)。それによると売上高は2020年より上昇したものの、成長率は大きく鈍化し、営業利益、経常利益、当期純利益はいずれも2020年の実績を5%前後下回りました。全項目がこれまでの予想から下方修正されていましたが、2022年の業績予想もこれまでの予想から若干下方修正されており、市場参加者に大きな失望が広がったと思われます。今後もビナミルク株価は冴えない展開が続きそうです…
業績不振には原材料費の高騰や競合の台頭など様々な要因が考えられますが、なんとかそれらを克服して、ポジティブサプライズを起こして欲しいものです。
約定日(2020年8月19日)から2月11日までの株価とVND評価額の推移をグラフにすると下図のようになります。株価は左目盛、VND評価額は右目盛です。2020年9月25日までの株価は、無償割り当てによる調整はしていません。
ホーチミン市場は先週は休場でしたので、グラフでは先週のビナミルク株価とVND評価額は、先々週のビナミルク株価、VND評価額と同じにしています。
ビナミルク株価の週末終値は1月21日に初めて83,000VNDを割り込み、VND評価額も初めて50,000,000VNDを下回りました。しかし、1月28日には83,000VNDを回復してテト休暇に入ったので、テト休暇明けの動きに期待していましたが、今週末終値は1月28日終値から大きく下落し、あっさり購入以来最安値を更新してしまいました。当然ですがVND評価額も、49,000,000VND台は何とか維持したものの過去最安値を更新です。
上記の通り、2021年の決算は売上高の成長率が鈍化し、営業利益、経常利益、当期純利益はともに2020年比でマイナスとなりました。また、2022年の業績予想もこれまでの予想から若干下方修正されました。この業績を見る限り、昨年11月から続いている下値をじわじわと切り下げていく展開は、残念ながら今後もしばらく収まりそうにない感じです。これ以上グラフ縦軸の下限値を更新することは避けたいのですが…
日経平均、NYダウ、VN指数を含めた動きは下図のようになりました。
今週の東京市場は金曜日が建国記念日で休場だったため、4日間の取引でした。日経平均の週末終値は年初から4週連続下落という最悪の状況から先週ようやく脱しました。それでも昨年末終値からの下落幅の1/3程度反発しただけなので、今週引き続き上昇することができるか注目されましたが、月曜日は先週末終値から191円下落して始まりました。火曜日に陰線を描きながらも前日比で35円程上昇すると、水曜日は前日比で295円上昇し、終値は27,500円を超えました。木曜日も午前中に一時27,880円まで値を上げましたが、その後3連休を前にした利益確定売りに押され、終値は27,696.08円となりました。先週末終値からは256.09円上昇し、これで2週連続上昇となりました。2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは117.77%です。一見アメリカの金利上昇が織り込まれたように思われますが、今週の東京市場が閉じた後、アメリカで発表された消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回って、前年同月比で40年ぶりの上昇率となりました。そして金曜日にはロシアによるウクライナ侵攻が近いとの見方が広がり、2日ともNYダウは大きく下落しました。今週の日経平均は絶妙な休場タイミングに救われたと言え、来週は決して楽観できない展開になりそうです。
NYダウの週末終値は日経平均より一足早く上昇に転じ、先週まで2週連続で上昇していました。アップルやアルファベット、アマゾンの好決算によりハイテク株が買い戻されたことで、こちらも連邦準備制度理事会(FRB)による利上げはほぼ織り込まれたと思われ、今週も前半はハイテク株や半導体関連株が買い進められて、NYダウは順調に上昇しました。水曜日には一時35,824ドルまで値を上げましたが、木曜日以降状況が一変します。木曜日に発表された1月のCPIが、前年同月比で40年ぶりの伸び率を記録したことで、3月の利上げ幅が0.25ポイントではなく0.5ポイントになるとの見方が広がり、前日比で540ドル以上下落しました。更に金曜日にはウクライナ情勢の緊迫度が増したことで、この日も前日比で500ドル以上下落してしまいました。2日間の急落で週末終値は一気に35,000ドルを割り込み、34,738.06ドルになりました。先週末終値からは351.68ドルの下落で、3週連続上昇とはなりませんでした。また、2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは122.60%になりました。先週までの動きで利上げはほぼ織り込まれたはずでしたが、予想を上回るCPIの結果とウクライナ情勢緊迫化により、NYダウだけでなく世界の株式市場が再び混乱して来ました。来週この混乱から抜け出すことができるか大きく注目されます。
VN指数の週末終値は1月7日に過去最高値の1,528.48ポイントを記録して以降、やや軟調な展開のままテト休暇を迎えていました。テト休暇を挟んで流れが変わるかどうか注目されましたが、休暇明けの月曜日は一時1,500ポイントを突破し、終値も1,497.66ポイントと先々週末終値から18.7ポイント上昇しました。火曜日、水曜日も続騰して終値で1,500ポイントを突破すると、木曜日は陰線を描きましたが、終値は前日終値を上回る1,506.79ポイントとなりました。金曜日はインフレ警戒による世界的な株安に引きずられたのか軟調な展開となり、今週初めて前日終値から下落となりました。それでも終値は1,501.71ポイントで辛うじて1,500ポイント台を維持し、先々週末終値からも22.75ポイント上昇しました。これでテト休暇を挟み2週連続上昇で、2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは156.22%になりました。ビナミルク株価とは異なり、VN指数はテト休暇明け堅調な動きを見せ、節目の1,500ポイントを回復しました。このまま1,500ポイント台を固めることができるでしょうか?ただ、新型コロナウイルスの新規感染者数が、テト休暇中は減少していましたが、今週再び増加に転じ、金曜日には7日間平均が20,000人を超えました。日本同様なかなか収束に向かいそうになく、今後経済活動に影響が出るような事態になると、VN指数の重しになる可能性があります。
ビナミルク株価の2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは74.55%になりました。遂に75%を切ってしまい、グラフ縦軸の下限値を切り下げることになりました。今週はVN指数が上昇する中下落してしまい、決算が良くなかったことが影響したようです。
2. 手数料込での損益
次に手数料込での損益を見てみます。
「ベトナム株を買ってみた!」で記載した通り、ビナミルク(VNM)株購入の際には税込みで1,320,000VNDの手数料がかかっています。
2月11日終値で手数料込みの損益を計算すると下表のようになります。
VND評価額は49,200,000VND、VND損益は-10,120,000VNDでした。先週から660,000VND減少し、VND損益のマイナス幅が遂に10,000,000VNDを突破してしまいました。損益10,000,000VNDは非常に大きな節目なので、マイナスでの突破は何としても回避したかったのですが、テト休暇明け早々悲しい結果となりました( ;∀;)
円換算評価額は252,888円、円換算損益は-20,612円でした。テト休暇の間に円安となり、こちらは先週から3,588円増加しました。円安のお陰で円換算評価額は250,000円台を回復しましたが、円換算損失は20,000円を下回ることができませんでした。しかし、VND損益から単純に計算すると円換算損益は-50,000円位になるので、現状大いに円安の恩恵を受けています^_^;
損益率はVNDでは17.1%のマイナス、円換算では7.5%のマイナスとなりました。
3. まとめ
ビナミルク株価の週末終値は82,000VNDで、先々週末終値から1,100VND下落し、テト休暇明けに再び購入以来最安値を更新してしまいました。1月28日に発表された決算で失望売りが広がったようです。2022年の業績予想も、これまでの予想から若干下方修正されており、今後も厳しい展開が続きそうです。
日経平均の週末終値は2週連続上昇となりましたが、金曜日の休場タイミングが絶妙であったことに救われました。アメリカで木曜日に発表されたCPIが市場予想を上回り、40年ぶりの高い伸び率となったこと、そして金曜日にロシアによるウクライナ侵攻が近いとの見方が広がったことで、NYダウは連日500ドルを超える急落に見舞われました。FRBによる利上げはほぼ織り込まれたとみられていましたが、今回のCPIの結果を受け、3月の利上げ幅や年内の利上げ回数の予想が切り上げられ、再び世界の株式市場が混乱しつつあります。また、ロシアが実際にウクライナに侵攻すると、世界の株価は大きく下落すると思われます(そうならないことを願うのみですが…)。しばらくは緊張感をもって見守る必要がありそうです。
VN指数の週末終値は、もがき苦しむビナミルク株価と対照的に節目の1,500ポイントを回復しました。世界的に株式市場を取り巻く環境は厳しさを増していますが、ベトナム市場はどこまで影響を受けずにいられるでしょうか? テト休暇明け早々にあっさり1,500ポイント台に乗せたので、来週以降さらに上昇して行くことができるか注目です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
私事ですが、来週から入院することになったので、しばらく投稿をお休みさせていただきます。