こんにちは、エムケーワイです。
タイトルの通り、テト休暇のため今週のベトナム市場は月曜日から金曜日まで丸々1週間休場でした。ビナミルク株価もVN指数も先週末終値から変化なしなので、今週は日経平均とNYダウの動きについてのみ書くことにします。
1. 今週の日経平均とNYダウの動き
というわけで、いきなり2020年10月23日から今週末までのビナミルク株価、日経平均、NYダウ、VN指数の週末終値の推移です。ベトナム市場は今週休場だったので、ビナミルク株価とVN指数は先週から変化ありません。
日経平均の週末終値は年初から4週連続で前週末終値から下落し、しかも週を追うごとに下落幅が大きくなるという非常に厳しい状況が続いていました。環境的には今週も冴えない展開になると思われましたが、実際には予想に反し堅調な動きになりました。月曜日に先週末終値から280円以上上昇して27,000円台に乗せると、火曜日は陰線を描きながらも前日終値から80円弱値を上げました。水曜日はアメリカ時間の火曜日に発表されたアルファベットの決算が好感され、前日終値から450円以上上昇して27,500円台を回復しました。逆に木曜日はアメリカ時間水曜日に発表されたメタ・プラットフォームズ(旧フェイズブック)の決算を受け、前日比で300円近く下落してしまいました。金曜日は午前中は欧州中央銀行(ECB)などの金融引き締め観測により下落しましたが、午後はこれまたアメリカ時間木曜日に発表されたアマゾンの好決算を受け、半導体関連やグロース株に買いが入り、終値は前日終値から198.68円高の27,439.99円となりました。残念ながら27,500円台を維持することはできませんでしたが、先週末終値からは722.65円も上昇し、2022年に入って初めて週末終値が前週末終値を上回りました。2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは116.68%です。日経平均は先週までの4週間で2,000円以上下落していたので、今週はさすがに反発しましたが、アメリカでは金曜日に発表された1月の雇用統計が市場予想を上回ったことで、金融引き締めに対する警戒感が強まり、長期国債の金利も1.9%まで上昇しているので、今週の好調は継続しないかもしれません。
NYダウの週末終値は日経平均より一足早く先週2022年に入って初めて前週末終値から上昇しましたが、先週末、アップルやビザの好決算を受けて大きく上昇した流れを引き継ぎ、今週前半も順調に値を上げていきました。月曜日に35,000ドルを突破すると、水曜日には前日発表されたアルファベットの好決算が評価され、一時35,679.20ドルまで上昇しました。しかし、木曜日は逆に前日決算発表したメタ・プラットフォームズの株価が前日比26%も急落し、NYダウも下落に転じました。メタ・プラットフォームズのような大企業の株価が1日で26%も下落するなんてことがアメリカでは起こるのですね。金曜日は1月の雇用統計で非農業部門雇用者の増加数、平均時給の伸びが市場予想を上回ったことを受け、連邦準備制度理事会(FRB)が積極的に金融引き締めを進めるとの観測が強まり、景気敏感株が売られる展開となりました。一方で前日好決算を発表したアマゾンの株価急伸に引っ張られる形で、ハイテク株が買い直されました。両要因の綱引きで、午後には一時前日比で200ドル超上昇しましたが、最終的には前日比21.42ドル安の35,089.74ドルとなりました。なんとか35,000ドル台を維持したことで、先週末終値からは364.27ドル上昇し、これで2週連続上昇となりました。2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは123.84%です。2週連続上昇で、FRBによる利上げはある程度織り込まれたと思われます。今後は3月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げが何%になるかが注目されますが、長期国債の金利とインフレ率の上昇には引き続き注意が必要です。
2. まとめ
テト休暇で今週のベトナム市場は休場でした。
日経平均とNYダウの週末終値は好決算を発表した企業の株価上昇にけん引され、ともに先週末終値から上昇しました。日経平均は2022年に入って初めての上昇、NYダウは2週連続の上昇です。日経平均にもNYダウにもFRBによる利上げはほぼ織り込まれたと思われ、今後は利上げの回数と、3月のFOMCでの利上げ率によって一時的に下落することはあっても、大きく下落する展開にはならないのではないかと考えます(楽観的過ぎるでしょうか?)。
ベトナム市場はアメリカの利上げの影響が小さく、今年も独自の道を進みそうですが、テト休暇明けにどのような動きを見せるか注目されます。願わくばビナミルク株価を引き連れていく形での上昇相場になって欲しいものです。
最後までお読みいただきありがとうございました。