4月27日に本サイトをローカル環境から外部サーバーに移行したので、その手順の備忘録を残します。
本サイトはWordPressで作成しています。移行前のローカルサーバーはLocal by FlyWheel、移行後の外部サーバーはXSERVERです。
今回はXSERVERの「WordPress簡単移行」を使ってみました。この機能は他社サーバーからXSERVERに移行する際に使うものだと思っていましたが、結果から言うと、ローカル環境からの移行にも問題なく使えました。更に、移行の際に通常必要となるデータベースのエクスポート&インポートやデータの丸ごとアップロード、.sqlファイルとwp-config.phpの修正といった作業が一切不要で非常に楽に移行することが出来ました。特にデータの丸ごとアップロードに関しては、別サイトの移行の際、転送の途中終了 ⇒ リトライを何度も繰り返した経験があったので、大変助かりました。
では、移行手順を説明していきます。
1. 移行作業の前に
移行作業の前にドメインを取得しておきます。
取得方法については説明を省略します。XSERVERで取得しても構いませんし、お名前ドットコム等で取得しても構いません。私はXSERVERで取得しました。
2. ドメイン設定
まずXSERVER側でドメインの設定を行います。
XSERVERのアカウントは取得済であるものとして説明します。
2-1. サーバーパネルで”ドメイン設定”をクリックする。
2-2. “ドメイン設定追加”タブを選択する。
2-3. 「移行作業の前に」で取得したドメイン名を入力し、”確認画面へ進む”をクリックする。
私は今回”mky-memo.com”というドメインを取得しました。
オプションはふたつとも最初からチェックされているのでそのままで。
2-4. “追加する”をクリックする。
2-5. ドメイン設定追加の内容を確認し、”戻る”をクリックする。
2-6. “反映待ち”が消えるのを待つ。
ドメイン設定の追加がサーバーに反映されるまで最大で1時間程度かかります。”反映待ち”の表示が消えてから移行作業を行います。
3. 移行作業
いよいよここからが移行作業です。
3-1. サーバーパネルのトップに戻り”WordPress簡単移行”をクリックする。
“WordPress簡単移行”はサーバーパネルの下の方にあります。
3-2. “WordPress移行情報入力”タブを選択する。
3-3. 移行元のWordPress情報を入力し”確認画面へ進む”をクリックする。
“移行元URL”にはローカルサイトのURLを入力します。本サイトは”https://memorandaum.local”でした。
“移行元WordPressのユーザー名”、”移行元WordPressのパスワード”にはローカルサイトのWordPressのユーザー名、パスワードを入力します。これらは移行先に引き継がれます。
“URL”には「ドメイン設定」で設定した新しいURLを入力します。URLの”http/https”の部分は移行元URLに従って自動で設定されます。
「さて、次は…」と行きたいところですが、上記の設定ではエラーになります。なぜか?
“https://memorandaum.local”はローカルサイトなので、外部(XSERVER)からアクセスできないからです。
ぢゃあ、どうするのか?と言うと、Local by Flywheelにはローカルサイトを一時的にインターネットに公開する機能があります。この機能を使って以降の作業を進めていきます。
3-4. Local by Flywheelで”Live Link”の横の”ENABLE”をクリックする。
これでローカルサイトがインターネットに公開され、”Live Link”の横にインターネット公開用のURLが表示されます。
このURLを2-3.の”移行元URL”に入力し直して”確認画面へ進む”をクリックします。
3-5. 入力内容を確認し、”移行を開始する”をクリックする。
“https://8d86ec64.ngrok.lo/”が今回Local by Flywheelで示されたURLです。このURLは公開操作の度に変わるようです。
移行処理には時間がかかるので、しばし処理完了を待ちます。
3-6. 移行処理完了後”確認”をクリックする。
移行処理が完了すると下図のような画面になるので、”確認”ボタンをクリックします。
3-7. “移行済みWordPress一覧”に移行したサイトの情報が表示される。
移行が完了すると、上図のように”移行済みWordPress一覧”に移行したサイトの情報が表示されます。データベースも移行されています。
3-8. Local by Flywheelで”Live Link”の横の”DISABLE”をクリックし、インターネットへの公開を終了する。
ローカルサイトのインターネットへの公開の終了を忘れずに!
以上で移行作業は終了ですが、XSERVER以外でドメインを取得した場合は、この後ネームザーバーの変更を行います。
4. ネームサーバーの変更
本サイトの移行ではXSERVERでドメインを取得したのでやっていませんが、ネームサーバーの変更について簡単に説明します。
4-1. XSERVERアカウントで移行したサイトの”ドメインパネル”をクリックする。
(注意)ここからの作業は、サーバーパネルではなくXSERVERアカウントで行います。
4-2. 【ネームサーバー情報】の”設定変更”をクリックする。
上図は本サイト移行の際の画面です。既にXSERVERのネームサーバーになっています。
4-3. 下図のようにネームサーバーを変更する。
以上、ローカルサイトを外部サーバーに移行する手順の備忘録でした。
どうだったでしょうか?
データベースのエクスポート&インポートも、データの丸ごとアップロードも、.sqlファイルとwp-config.phpの編集もありませんでした。それらもマルッと「WordPress簡単移行」がやってくれるわけですね。
「WordPress簡単移行」、本当にお薦めです!
なお、データベースの”データベース名”、”ユーザー名”、”パスワード”、”ホスト名”については、移行後の”wp-config.php”で確認できます。
最後までお読みいただきありがとうございました。