こんにちは、エムケーワイです。
またまた投稿間隔が空いてしまいましたが、今回は今までとは異なるジャンルの投稿をしてみようと思います。タイトルの通り、ベトナム株の購入についてです。
私は昨年の9月まで会社員をしていましたが、最後の1年間は主にベトナム(ホーチミン近辺)で仕事をしていました。最初はベトナムに行くのは嫌だったのですが、所謂食わず嫌いというやつで、実際に行ってみると人々は親切で友好的だし、経済発展中で活気にあふれているし、1年中半袖で過ごせるしで、かなりベトナムが気に入ってしまいました^_^; ただ、仕事がきつかったので、ベトナムに行けなくなるのは心残りでしたが、退職を選んだのでした。
退職からもうすぐ1年になるのですが、ベトナムとの関わりは持ち続けたいと考え、ベトナムの株を買ってみることにしました。
人生初体験の顛末をここに記します。
1. ベトナム株を購入するには
株を購入するには証券会社に口座を開設する必要がありますね。ただ、ベトナム株の購入はどこの証券会社でもできるわけではなく、今のところSBI証券、岩井コスモ証券、アイザワ証券など一部の証券会社に限られています。
私はSBI証券に外国株の取引口座を開設済みだったので、SBI証券で購入することにしました。
2. 銘柄選定
ベトナム株を買おうとしたものの、日本ではなかなかベトナム企業の情報を入手することができません(ベトナムにいてもあまり変わらないと思いますが…)。
私は、SBI証券やベトナム株取引をされている方のサイトで調べて、下記の8銘柄を候補として選定しました。いずれもベトナムでは誰もが知っている大企業だと思います。
企業名 | ティッカー |
ビングループ | VIC |
ベトコムバンク | VCB |
ビナミルク | VNM |
ベトジェット航空 | VJC |
軍隊商業銀行 | MBB |
FPT | FPT |
リー冷蔵電気エアコン | REE |
フーニュアンジュエリー | PNJ |
ベトナム株も日本株と同様、新型コロナでガクンと落ち込んだ株価が盛り返して来ているものの、新型コロナ前までは戻っていない状況です。新型コロナ前の株価を超えていきそうな業種となるとやはりIT関連だと思ったので、まず、上記の候補の中で唯一IT関連企業であるFPTを購入することにしました。
3. ベトナムドン(VND)購入
購入する銘柄を決めたら、ベトナムドン(VND)を準備します。
SBI証券の場合、為替取引で外貨を購入することができます。
前述の通り、ベトナム株は情報が少なく正直よく分からないので、あまり大金をつぎ込むのは危険です。とりあえず6,000万VND購入することにしました。日本円にすると、1VND = 0.0046円位なので、30万円弱(276,000円)ですね。
ただし、為替手数料がかかります。10,000VND(46円)当り2円。6,000万VNDだと12,000円です。これは米ドルや香港ドルと比較すると割高です。
通貨 | 為替レート | 為替手数料 |
米ドル(USD) | 106円/USD | 0.25円/USD |
香港ドル(HKD) | 13.6円/HKD | 0.15円/HKD |
ベトナムドン(VND) | 46円/10000VND | 2円/10000VND |
それだけVNDは日本ではマイナーということなんですね。自分は始めておいて何ですが、これだとベトナム株をやってみようという人はなかなか増えないでしょうね^_^;
4. 買い注文
ベトナムドンが準備できたので、FPT株の買い注文を出してみます。FPTの株価は47,000VND弱だったので、1,000株の買い注文を出すことにしました。
ホーチミン証券取引所は10株単位で、ハノイ証券取引所は100株単位での取引となります。
と、ここでもいくつか問題があります。
まず、注文を出せる時間帯です。SBI証券の注文受付時間は下表の通りです。
曜日 | 注文受付時間 |
月曜日~金曜日 | 00:00~10:00 (当日注文) 19:30~24:00 (翌立会日注文) |
土曜日/日曜日 | 予約注文(翌立会日に発注) |
一方、証券取引所の取引時間(日本時間)はホーチミン、ハノイとも下表の通りです。
前場 | 11:00~13:30 |
後場 | 15:00~16:45 |
つまり、ベトナムの市場が開いている時間帯にリアルタイムで発注することができません。さらに、注文の種類は指値のみ、注文有効期限は当日中なので、翌日あるいは当日の価格帯を予想して注文を出さなければなりません。
次に、売買の手数料です。約定代金の2%の手数料がかかるのですが、最低手数料が120万VND(税込み132万VND、約6,000円)と規定されています。あれ!?2%が120万VNDになるのは6,000万VND!ってことは、どうあがいても手数料として120万VND(税込み132万VND)かかってしまう( ;∀;)
こちらの手数料も結構痛いのですが、せっかくここまでやってきたので、気を取り直してFPT株1,000株の買い注文を出しました。
しかし、買えない。次の日も、その次の日も…
指値の金額はその日の高値と安値の間に入っているのに…
ここで3つ目の問題、外国人保有比率の壁にぶち当たります。ベトナムは経済発展途上なので、外国企業などによるベトナム企業の買収を防ぐためでしょうね、外国人による保有比率の上限が原則49%以下、一部銀行では30%以下に設定されています。1,000株くらいは買えるだろうと思っていたのですが、有名な企業はほぼ外国人保有枠が埋まっているようです。そんでもって外国人がなかなか手放さないため、よっぽど運が良くないと購入できない。考えが甘かった!
10日間ほど連日注文を出しても購入できず、この間徐々に上がっていく株価を指をくわえて眺めているだけでした。
5. 銘柄変更
FPT株は一向に買える気配がないので、銘柄を変更することにしました。
SBI証券での売買代金ランキングを見ると、先に挙げた8銘柄の中ではビナミルク、ビングループ、ベトジェット航空がほぼ常時ベスト5に入っていて、ビナミルクは連日1位になっていました。
調べてみるとビナミルクは外国人保有率が解放されている(100%)ようだし、ベトナムでもコンビニやスーパーで製品をよく見かけたということもあり、ビナミルクを選択することにしました。
注文を出す前日のビナミルクの株価は117,000VNDで、手数料込みでぎりぎり500株買えるので、とりあえず116,000VNDで500株の買い注文を出しました。
結果は見事初日に約定!
こうしてなんとかベトナム株を購入することができました。
いかがでしたでしょうか?
無事ビナミルクの株を購入できたわけですが、現状では、為替手数料、売買手数料の高さと、外国人保有比率により希望する銘柄がなかなか購入できないことから、正直ベトナムあるいはベトナム株に思い入れのある人にしかお勧めできないかなと思いました。
私自身も、手数料が高いので頻繁に売買するのではなく、長期保有でゆっくり値上がりを待とうと思っています。ベトナムではかなりの大企業なので、短期で爆上げは期待できないでしょうし…
これから時々今回購入したビナミルクの株価がどうなっているかを報告して行きたいと考えています。そして、できればもう1社か2社、株を購入してみたいと考えています。
ちなみに今週末(8/21)現在の株価は115,600VNDです。ちょっと値下がりしてるし( ;∀;)
最後までお読みいただきありがとうございました。