こんにちは、エムケーワイです。
4月が終わりました。早いもので2022年の1/3が終わったことになります。
2022年の株式市場は、アメリカのインフレに伴う利上げや金融引き締めへの警戒、ロシアのウクライナ侵攻による原油・天然ガスや小麦などの価格上昇、中国でのロックダウンの広がりによるサプライチェーンへの不安等により厳しい状況が続いています。期待されていた4月も、日経平均、NYダウ、VN指数が外って下落しました。特にNYダウ、VN指数の下落は強烈でした。上記の不安要素は早期に解消される見込みはなく、株価はまだまだ下落する可能性があるため、現状は積極的に投資をすべきではないと思われます。こまめに安値を拾っていくという手法もないわけではありませんが、環境が好転する明確な兆しが見えるまで我慢の時期ではないでしょうか。
では、今週のビナミルク株価の報告です。
1. 4月29日の終値
ビナミルク株価の今週末終値は74,200VNDで、先週末終値から1,700VND下落しました。4月1日終値は、3月25日終値から一気に6,500VND上昇し、6週間ぶりに80,000VNDを超えましたが、喜べたのは一瞬で、それ以降4週連続下落となりました。その間の下落幅は実に7,500VNDで、3月25日から4月1日にかけての上昇分を完全に吐き出し、5週間ぶりに週末終値としての購入以来最安値を更新してしまいました。
週間の動きとしては、月曜日はVN指数が先週末終値比で5%近く下落したこともあり、ビナミルク株価も先週末終値から2,000VNDを超える下落となり、終値が74,000VNDを割り込みました。火曜日は逆にVN指数が反発し、ビナミルク株価も前日の下落分を一気に取り戻しました。2日間VN指数に連動して非常に激しい値動きを見せましたが、水曜日以降はVN指数がじわじわと上昇する中、ビナミルク株価はじりじりと下落し、上述の通り週末終値の購入以来最安値更新に至りました。
今週で4月の取引は終了ですが、4月を振り返ってみると、4月1日(金)から4月4日(月)かけての2日連続意外、2日以上連続で陽線を描くことがありませんでした。4月に入って流れが変わったかと思ったのですが、現実はそう甘くはありませんでした。
約定日(2020年8月19日)から4月29日までの株価とVND評価額の推移をグラフにすると下図のようになります。株価は左目盛、VND評価額は右目盛です。2020年9月25日までの株価は、無償割り当てによる調整はしていません。
4月8日以降ビナミルク株価とVND評価額の週末終値は4週連続下落となり、遂に3月25日から4月1日にかけての上昇分を吐き出すだけでなく、購入以来最安値を更新してしまいました。この調子が続くと、残念ですが、来週にはグラフの右側縦軸(VND評価額)の下限値を修正することになりそうです。
VND評価額は、昨年1月15日の購入以来最高値68,340,000VNDから35%近く下落したことになります。かなり大きな下落幅だと思うのでそろそろ下げ止まって欲しいのですが…
日経平均、NYダウ、VN指数を含めた動きは下図のようになりました。
今週の日経平均は、金曜日が昭和の日で休場だったため、4日間の取引でした。週末終値は26,847.90円で、先週末終値から257.36円下落しました。3週間ぶりの下落です。2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは114.17%になりました。週間の動きとしては、月曜日は先週末終値から500円以上下落し、終値は26,600円を割り込みました。火曜日は前日から110円近く上昇し、終値を26,700円台に乗せましたが、水曜日はそこから300円以上下落して終値は26,400円を下回りました。しかし、日銀が金融緩和姿勢を維持し、10年国債を利回り0.25%で無制限に買い入れる指し値オペを毎営業日実施することを決めたことで、1ドルが20年ぶりに130円台に乗せる上昇を見せ、木曜日の日経平均は前日終値から一気に460円以上値を上げました。現在の円安は決して良い円安ではないと思うのですが、日経平均はドルの上値が重くなると下落し、円安が進むと上昇するという従来の動きを見せました。来週日本市場は月曜日と金曜日のみの取引となりますが、5月3日(火)、4日(水)にはアメリカで連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれます。利上げが実施され、日米の金利差拡大により更に円安が進むことが想定されますが、金曜日のNYダウが大幅に下落していることや、行き過ぎた円安による日本経済への打撃が警戒され、『円安 ⇒ 日経平均上昇』とはならない可能性も考えられます。
NYダウの今週末終値は32,977.21ドルで、3月11日以来の33,000ドル割れとなりました。先週末終値からは834.19ドルの大幅下落で、遂に5週連続下落となってしまいました。2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは116.38%です。週間の動きとしては、月曜日は先週末終値から230ドル以上上昇し、終値を34,000ドル台に乗せました。しかし、火曜日は月曜日終値から800ドル以上値を下げて、終値が33,240ドルになりました。その後水曜日、木曜日は上昇して、木曜日終値は33,900ドル台まで戻りましたが、金曜日は先週に引き続き900ドルを超える急落に見舞われました。2週連続での魔の金曜日となりましたが、金利上昇への警戒感が広がる中、前日に発表されたアマゾンの決算が赤字だったことや、インテルの決算が市場予想を下回ったこと、アップルが半導体供給への懸念を表明したこと等により、ハイテク株を中心に幅広く売りが発生しました。NYダウは3月25日終値からは1,884ドル、昨年末終値からは3,361ドルも下落しており、ここに来てFOMCでの利上げ幅や金融引き締めの加速に対する警戒感が強さを増しています。
VN指数の今週末終値は1,366.80ポイントでした。先週末終値から12.43ポイント下落し、これで4週連続下落となりました。2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは142.19%になりました。週間の動きとしては、ビナミルク株価のところで書いた通り、月曜日に先週末終値から5%近く下落しました。一時は1,300ポイントを割り込む場面もありましたが、終値はなんとか1,310ポイント台まで戻しました。火曜日、水曜日は買い戻しが入って連騰し、水曜日終値は1,350ポイント台を回復しました。木曜日は前日比でわずかに下落したものの1,350ポイント台を維持すると、金曜日は再び上昇に転じて1,360ポイントを突破しました。月曜日の急落で、2週連続大幅下落の恐れもありましたが、1,350ポイントを割り込むと、大型株を中心に安値を拾う動きが出たようです。順調に上昇していたVN指数でしたが、ここのところ軟調な展開が続いています。ここから巻き返すことができるでしょうか!?
ビナミルク株価の2020年10月23日終値に対するパフォーマンスは67.45%になりました。
2. 手数料込での損益
次に手数料込での損益を見てみます。
「ベトナム株を買ってみた!」で記載した通り、ビナミルク(VNM)株購入の際には税込みで1,320,000VNDの手数料がかかっています。
4月29日終値で手数料込みの損益を計算すると下表のようになります。
VND評価額は44,520,000VND、VND損益は-14,800,000VNDでした。先週末終値からは1,020,000VND減少しました。VND評価額が購入後初めて45,000,000VNDを割り込み、VND損失は15,000,000VNDが迫ってきました。
円換算評価額は246,196円、円換算損益は-27,304円でした。先週末終値からは11,105円の減少で、円換算評価額は250,000円を割り込み、円換算損失は27,000円を超えました。
損益率はVNDでは24.9%のマイナス、円換算では10.0%のマイナスとなりました。VND損益率が-25%を越えそうです。
3. まとめ
ビナミルク株価の今週末終値は74,200VNDで、先週末終値から1,700VND下落しました。これで4週連続下落となり、遂に購入以来最安値を更新してしまいました。4月1日には週末終値として約1ヶ月半ぶりに80,000VNDを奪還し、いよいよ流れが変わったかと思わせましたが、4週間で定位置?に戻ってしまいました^_^;
今週の日経平均は、木曜日に1ドルが20年ぶりに130円台に乗せたことで、前日終値から460円以上上昇しました。しかし、それまでの下落を補うことができず、先週末終値からは3週間ぶりに下落しました。NYダウは火曜日に800ドル超下落、金曜日にも900ドル超下落と2度の急落に見舞われ、週間でも先週末終値から834ドル下落しました。これで5週連続下落となりました。ここに来てアメリカの利上げと金融引き締めに対する警戒が再燃して来ましたが、来週のFOMC通貨後どのような動きになるか注目したいと思います。
VN指数の週末終値は先週末終値から12.43ポイント下落しました。下落幅は先週と比べると小さくなりましたが、これで4週連続下落になりました。終値は1,370ポイントを割り込んでしまいましたが、大きく下落したことで大型株を中心に買戻しの動きが見られるので、来週反発することができるかどうかが重要なポイントになると思われます。
最後までお読みいただきありがとうございました。